1994年　B６判　P210　帯・カバー背から端にかけてヤケ　帯袖折れ跡

“西インド諸島の小島、セント・ルーシャに生まれた、海の詩人デレック・ウォルコット。言語の可能性を追求、伝統的な韻律法と多彩なレトリックが響き合うその叙事詩は、人種・文化の混淆するカリブという舞台を、独自の神話的世界へと変容させた。'92年度ノーベル文 学賞に輝く詩人の、わが国最初のアンソロジー。”（帯文）

目次：
【詩篇】
全詩集　1948-1984・その他
　｛プレリュード／起源（抄）／アフリカからの遙かな叫び／緑の夜に／クルーソーの島／山羊と猿／「もう一つの生」第二十二章（抄）／帆船「逃避号」（抄）／海が歴史であります／ヨーロッパの森／变身（抄）｝

幸運な旅人
　｛オールド・ニュー・イングランド／ニューヨーク州北部／新世界の地図（抄）／ギリシャ／暴風《フルカン》（抄）／ウェールズ／幻影のような平和の季節｝

真夏
　｛I／III／IV／XI／XXVII／XXIV／XXV／XXIX／XLI｝

アーカンソー州への証言
　｛キ・ドゥ・サック・ヴァレー／世の光｝

【詩論・エッセイ】
カリブ海　―文化かもの真似《ミミックス》か（抄）
アンティル諸島　―叙事詩的記憶の断片（抄）

【詩人論・解説】
潮の音（ヨシフ・ブロツキー）
詩の法定相続人（スヴェン・バーカーツ）

解説(徳永暢三)
年譜