昭和58年　A５判　P222　帯・函背から端にかけてヤケ、少汚れ　本体背ヤケ　P76・77端少汚れ　正誤表付

“天体・飛行機・少年愛の美学
イナガキタルホ全詩集
「さあこれから管を吹きます、何が出るか消えぬうちに御覧下さい」”（帯文）

目次：
シャボン玉物語
　｛馬をひろった話:／どうしてその煙草を吸ふか？／ピエロー登場／カイロから帰つて来た人の話／Aの気転／追つかけられた話／無用意な誘拐／朱唇の力／レモン水の秘密／客と主人／停らない理由／本が怒った話／ジエキル博士とハイド氏｝
香炉の煙
　｛1　笑／2　夕焼とバクダートの首長／3　李白と七星／4　東坡と春／5　黄帝と珠／6　ビバヤシヤと芥子粒／7　盗跖と月／8　王と宝石商人／9　老子と花／10　荘子が壺を見失った話／11　アリババと甕／12　墨子と木の鳶／13　アリストフアネスと帆／14　ふる里｝
パンダライの酒場
星が二銭銅貨になった話
タルホと虚空
坂でひろつたもの
芭蕉の葉
秋五話
　｛詩をつくる李白／僧と木の実／薬山と月／杜甫が夜中に忍び足をきいた話／竹林｝
散歩しながら
僕はこんなことが好き････
戦争エピソード
僕の五分間劇場
宇宙に就て
生命に就て
物質に就て
人間に就て
薔薇（ダンセニイ）
詩人対地球（ダンセニー）
へんてこな三つの晩
　｛パツパツと消えてしまった話／すぢを引いて走った話／アセチリンがうまく点らなかつた話／もう一つ｝
ハイエナ追撃
カールと白い電灯
空中世界
月に就て
晚二つ
戦争
質屋のショーウインドー
タダ
一筆啓上
物質の将来
羽根なしの歌へる
青い壺
東洋更紗
　｛1　私と木の竜／2　老子と藁の犬／3　黄帝と谷／4　ロバチエウスキイの箱｝
犬の館
　｛1　犬の館／2　月夜の不思議｝
フアルマン
空の寺院
仙境
ピエトフ
青い独楽
時計奇談
兎の巣
円錐帽氏と空罎君の銷夏法
善海
星は北にたんだく夜の記
ある旧友からの音信
キャプテン・カボロを送る

解説（中野嘉一）
稲垣足穂・詩作品年譜（編：山田野理夫）
あとがき
初出一覧