昭和15年 B6判 ソフトカバー P225 全体に経年によるヤケ、汚れ、少イタミ P66・67少ページ貼り付き剥がし跡 P201折れ跡大 裏見返し書店ラベル剥がし跡
旧字旧かな遣い
19世紀末〜20世紀初頭に英国陸軍に所属していた著者が、実際にスパイとして各地で活動し体験した出来事や、変装や暗号のような技能、スパイとしての心得などを記す。
著者ロバート・ベーデン・パウエルは、ボーイスカウトの創始者として知られる人物。1896年にアフリカ南部に赴任した際、少年斥候部隊を編成した経験がボーイスカウトの着想につながったとされる。
なお、翻訳にあたって一部割愛した箇所がある旨、下記の通り序文に説明がある。
“大戦中の作故、勢ひ相手國の事に至って は場所によつて激越に叙述される傾向もある。併し之を邦譯するには、此の點に注意し、又不必要の個所等、之を省いておいた事を断つておく。”
巻末に附篇として「スパイは如何して防ぐか」および「南海の怪無電事件」(ともに茂野幽考著)を収録。
目次:
序
一 スパイの各種
二 砲床を探る
三 定住的スパイ
四 士官調査部員
五 戦地スパイと叛逆的スパイ
六 スパイの変装法
七 スパイの演技
八 独逸の英国侵入計画
九 スパイの逮捕
一〇 スパイのスポーツ的価値
一一 戦時に於けるスパイ
一二 秘密通信と暗号
一三 愚鈍の価値
一四 ダルマチアに於ける蝶の採集・
一五 隠坊の教訓
一六 山嶽兵を探る
一七 画家に扮装して
一八 独逸哨兵に一杯喰はせる
一九 スパイは疑い深い
二〇 土耳古哨兵の眼を逃れて
二一 電燈照明計画
二二 お茶と土耳古人
二三 足の痛い兵隊
二四 新兵器、新戦術を探る
二五 新式気球の謎を解く
二六 無慙敵の手中に入る
二七 敵手を脱走して
附載篇(茂野幽孝)
スパイは如何して防ぐか
{一 国民総力戦と防諜/二 英国の間諜作戦/三 英国の手記に就て/四 スパイの性格/五 英国間諜魔行為/六 昆虫学者に化けたスパイ/七 戦地に於けるスパイ/八 造言蜚語のスパイ事件/九 スパイと新聞の三行広告/一〇 定住スパイの話/一一 スパイを防ぐには}
南海の怪無電事件
出版者のことば