昭和53年 四六判 P246 帯背折れ跡、少ヤケ カバー裏側時代シミ 小口少シミ汚れ 小口からページ端にかけてヤケ
“逆巻く大河を巡る愛と冒険のロマンス
世紀末芸術の巨人ウィリアム・モリスが、自らの死を待ちながら綴った最後のロマンス。中世のあこがれやその光と闇が綾を織りなす幻想都市を二分して流れる大河を旅しながらアーサー王伝説以来の森の文化に培われた神秘の風土が展開する。”(帯文)
“運命に引き離された少年と少女は?
サンダリング・フラッドに隔てられながら互いに心ひかれているオズバーンとエルフヒルド。やがて、オズバーンは勇敢な戦士に成長していくが、ある日、エルフヒルドはよこしまな商人によって連れ去られてしまう。オズバーンは、彼女を求めて遍歴の旅に出る……。”(帯裏紹介文)
装幀:秋山道男
地図作製:本山賢司
目次:
第一章 サンダリング・フラッドと呼ばれる河の事、併せてその附近の住民の事
第二章 ウエザメルと少年オズバーンのこと
第三章 狼が羊の群れを襲う事
第四章 むっつりジョンが家長と争う事
第五章 オズバーン、狼を殺す事
第六章 一同、クローヴン・モートに赴く事
第七章 新来の客、オズバーンに贈物をする事
第八章 家長が新しい下男を雇う事
第九章 「割れ目ヶ丘《クローヴン・ノル》の屈折部」の事
第十章 オズバーン、エルフヒルドが語りあう事
第十一章 オズバーン、贈物を対岸へ射放つ事
第十二章 ウェイウェアラーという名の客の事
第十三章 スティールヘッド、名剣ボードクリーヴァーをオズバーンに与える事
第十四章 スティールヘッドの贈物の事
第十五章 むっつりジョン、一人の客をウエザメルに連れ来る事
第十六章 ハードキャッスル、ウエザメルを奪取せんとした事
第十七章 ハードキャッスルの殺しの事
第十八章 エルフヒルド、殺害を耳にする事
第十九章 冬過ぎて、エルフヒルド、叔母の死を告げる事
第二十章 オズバーン、イーストチーピングに赴き、エルフヒルドへ贈物をもたらす事
第二十一章 イーストチーピングの戦士、溪谷地方を訪れる事
第二十二章 オズバーンエルフヒルドに別れを告げる事
第二十三章 オズバーン、“谷間の住人”隊の隊長に選ばれる事
第二十四章 深い谷《デイープデイル》男爵と沼地で小競合の事
第二十五章 スティーヴン、敵陣内の冒険を語る事
第二十六章 男爵をイーストチーピングに連行する事
第二十七章 彼ら、城壁から談判する事
第二十八章 深い谷《デイープデイル》男爵、和を結ぶ事
第二十九章 オズバーンとその部下、ウエザメルに帰る事
第三十章 オズバーン、媾曳に赴く事
第三十一章 両人、秋冬を通じて会う事
第三十二章 西谷《ウエストデイル》に敵兵出現する事
第三十三章 オズバーン、エルフヒルドの消息を求める事
第三十四章 オズバーン、エルフヒルドの失踪を嘆く事
第三十五章 オズ バーン、スティールヘッドに忠告を求める事
第三十六章 オズバーン、谷の人々に詩を教える事
第三十七章 オズバーン、ウエザメルに別れを告げる事
第三十八章 オズバーン、大食漢スティーヴンと別れる事
第三十九章 オズバーン、新しい主人を得る事
第四十章 オズバーン、ゴッドリック卿と同行する事
第四十一章 魚騎士と馬上槍試合をする事
第四十二章 黒い皮剝ぎ人《ブラック・スキナーズ》から村民を解放する事
第四十三章 彼ら、主なし森の縁に至る事
第四十四章 ロングショーに到着、オズバーン、新しい名を得る事
第四十五章 赤童子、男爵軍を蹴散らす事
第四十六章 オズバーン、サンダリング・フラッド市に入る事
第四十七章 広場での戦闘の事
第四十八章 ゴッドリック卿、都の総督に選ばれる事
第四十九章 都の王と異国の王の事
第五十章 赤童子、ひそかにゴッドリック卿と話し合う事
第五十一章 オズバーン、悪党に欺かれる事
第五十二章 オズバーン、エルフヒルドと出会う事
第五十三章 旅人ら、ウエザメルに来たる事
第五十四章 老婆、物語を始める事
第五十五章 青騎士、商人の娘を買う事
第五十六章 青騎士、途中にて乙女と語り合う事
第五十七章 青騎士ら、川畔城に至る事
第五十八章 川畔城での平和な日々の事
第五十九章 ロングショーの出来事と男爵同盟軍集結の事
第六十章 青騎士、兵を集め川畔城を出発する事
第六十一章 娘と老婆、グレイ女子修道院へ逃げる事
第六十二章 彼女ら、三商人と出会う事
第六十三章 老婆の魔法により、商人の手から逃れる事
第六十四章 老婆、物語を終る事
第六十五章 オズバーンとエルフヒルド、仮面を脱ぐ事
第六十六章 サンダリング・フラッドの縁での事
第六十七章 まさかの時の友の事
第六十八章 ロングショーの騎士、兵をつのる事
あとがき