第一集:昭和44年 四六判(上製本) P209/第二集:昭和49年 B6判(並製本) P127 各巻の状態は商品説明欄をご参照ください
【日本史のなかの佛教と景教】編:山下幸夫 製作:東京大学出版会(非売品) カバー背および端イタミ、背ヤケ、裏側シール剥がし跡 小口および両見返しヤケ、天少時代シミ
三部構成のうち第一部では、著者が晩年に取り組んだテーマであり、本書の中心テーマでもある「日本史のなかの景教」に関する文章を集め、厩戸皇子(聖徳太子)の誕生伝説や、平安・鎌倉の仏教説話などに聖書の影響がみられるとする仮説を提唱する。
第二部では、日本景教と直接の関係はないものの、その前提となる仏教教典の理解について。
第三部は著者を知る人たちによる追想や解題などを収める。
目次:
I
一 馬槽の嬰児と厩戸の皇子
二 二つの受胎告知図 ―大和中宮寺の如意輪観音は聖母像か―
三 『日本書紀』と基督教 ―片岡山の飢人の復活とキリストの復活―
四 日本歴史に現われた復活と再臨の信仰
五 平安朝時代の聖子降誕物語 ―「ルカ伝」と『伝暦』―
六 平安・鎌倉時代の佛教説話中に見られる景教の影響 ―「ルカ伝」の間接文献の紹介―
七 『夢感聖相記』と「山上の変貌」の比較研究 ―『法然伝』と「マタイ伝」の交渉について―
八 「ヨハネ伝」の間接文献の紹介
II
一 日本途上のキリスト
{一 愚昧化される日本人/二 「ホトケさま」と厄病神/三 嘘も方便/四 慈悲の阿弥陀さま}
二 『法華経』の解明
{一 「方便品」と「寿量品」/二 『法華経』の内容/法華経批判 ―佛僧よりの改宗者の意見}
三 基督教日本移植論 ―無教会主義基督教の理想―
III
一 冨山昌徳君の遺稿に寄せて (松本文助)
二 故冨山昌徳兄の遺稿紹介 ―「平安・鎌倉時代の佛教説話中に見られる景教の影響について」―(半田梅雄)
三「大鷲の如く」 ―「イザヤ」四〇の三一―(青山政吉)
四 『來世の信仰』・『感謝思想』の編集後記より
五 K病院伝道記
六 義兄冨山昌徳の歩み(山下幸夫)
解題
【日本史のなかの佛教と景教(第二集)】非売品 表紙僅汚れ、背ヤケ大、端少イタミ 小口ヤケ、少時代シミ 両見返し少時代シミ P113上角折れ跡(その前後ページに時代シミ) 正誤表付
第一集刊行後、さらに発見された遺稿から十篇を収録。ただし論点の不明確な二、三の未定稿については編集者が若干の手を加える。
目次:
一 浪花路の原始基督教
(一)四天王と聖徳太子
二 大和路の原始基督教
(一)法隆寺学問寺と聖徳太子
(二)中宮寺の天寿国曼荼羅は景教曼荼羅か
(三)法隆寺夢殿の救世観音像は救世主基督の象徴か ―受難の救世観音像―
(四)聖武天皇国分寺建立の詔と景教
(五)光明皇后と貞明皇后
三 鎌倉期以降の日本景教
(一)鎌倉・室町時代の天地創造物語 ―「創世記」 と慈遍大僧正―
(二)景教真宗と親鸞真宗
四 エジプトと西方極楽浄土
五 仙人の想い
蓬萊山および補陀落山信仰とエデンの園
編者あとがき