1982年　20.1×27.8　P103　表紙少ヤケ、少スレ、少汚れ、角少折れ跡　小口ヤケ、時代シミ

“《死を想え〈メメント・モリ〉》《欣求浄土・厭離穢土》……死は単に忌むべき生命の断絶、人生の終局に過ぎないのではなく、むしろ生をその深みにおいて支え、豊かにする根源的な経験である。近年、死の迎え方、看取りが重要な問題となっているのも故無しとしない。生と死のあわいから帰還した臨死者の報告、古今東西の神話や伝承、幻覚状態における意識の変容などを通して、彼岸の世界をかいま見ることは、生の一層の拡充に他ならない。われわれを内なる〈テラ・インコグニタ　＝未知の大陸〉へと導き、新しい死生観を展望する現代の「死者の書」。”（表紙紹介文）

目次：
訳者解説　―彼岸のトポグラフィー

古代の知恵と現代の科学
臨床死と臨死の経験
彼岸のイメージ
魂の死後の旅
死との儀礼的な出会い
精神分裂病と幻覚状態における死と再生
エピローグ

図版

資料図版とその解説
　テーマ
　死と再生のサイクルI
　死と再生のサイクルII
　彼岸への進入
　旅
　暗闇の被造物
　地獄の試練
　審判の普遍性I
　審判の普遍性II
　二元論I　天国と地獄の対比
　音
　二元論II　天国と地獄の対比
　樹木と階層
　顕現
　魂の鳥
　光り輝く存在との出会い
　天界と超越