昭和49年8月号　A５判　P204　表紙からページ全体にかけて上角折れ跡　表紙・見返し時代シミ多、少イタミ　小口ヤケ、天時代シミ

全204ページのうち特集151ページ。

目次：
●特集　日本の幽霊●

東西幽霊閑話　―その現象・その論理―（対談：松田修、由良君由）

【幽霊の内実】
幽霊の条件（池田弥三郎）
変身希求と幽霊（吉村博任）
幽霊、出現の意味と構造（安永寿延）
共同幻想としての幽霊（長谷川龍生）
現代の幽霊　安部公房の戯曲をめぐって（清水邦夫）

気のきかぬ幽霊（戸井田道三）
幽霊の絵（辻惟雄）

怪談の論理　文学史の側から（高田衛）
怪談の成立　初代林屋正蔵ノート（延広真治）

【文学史のなかの幽霊】
神話の精霊たちとその王者（吉村貞司）
説話の霊鬼（三木紀人）
能の亡霊（増田正造）
初期怪異小説の主役たち（檜谷昭彦）

【怪談の作者たち】
上田秋成　―怪異と超越の位相（中村博保）
鶴屋南北　―怨念のドラマツルギー（今尾哲也）
泉鏡花　―幽霊の来た道（長尾一雄）
夢野久作　意識の地獄の幽霊（脇明子）

【怪談の系譜】
怪談牡丹燈籠まで（前田愛）
累曼陀羅（服部幸雄）
皿屋敷流転（諏訪春雄）

【比較幽霊学のコーナー】
西欧の幽霊（平井呈一）
中国の幽霊（村松瑛）

近代文学と幽霊（阿部正路）

＊　＊　＊

ここにして家やも何処　万葉集評釈154（久松潜一）
漁り火の昔の光　新古今和歌集評釈30（久保田淳）

本のさんぽ27　秋声周辺人物の本 山田順子『神の火を盗んだ女」（紅野敏郎）
ことばと日本人14　言い方と聞き方の教え（芳賀綏）

学界時評・中世（三木紀人）
学界時評・近代（三好行雄）
文学界展望61（佐藤勝）
国語教育界展望13（大矢武師）
回想・この一冊51　本間久雄著『文学概論」（村松定孝）
重友毅著作集の完結にあたって（中村幸彦）