1977〜78年 四六判 各巻帯スレ、内側少時代シミ 函背ヤケ 本体元パラ背ヤケ
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編集委員:飯田龍太、大岡信、高柳重信、吉岡実
“★ 現代文学の前進を担う一分野として、草田男・波郷・楸邨・三鬼以後の現代俳句の成果を問おうとする画期的な企画。従って編集委員にも俳人の他に詩人を迎え、新しい視点の開拓を意図した。
(※註 「草田男・波郷・楸邨・三鬼以後〜」とありますが、左記4人の俳人は収録されておりません。)
★ いわゆる「伝統派」「前衛派」に片寄ることなく、現代俳句の状況・成果が一望できるように努めた。
★ 作家の全貌を知るに充分な自選作品四〇〇 - 二五〇句のほかに、各俳人書下ろし 「自作ノート」を収録。
★ 大野林火・三谷昭対談「現代俳句三十年」を月報に連載。
★解説を原則として俳壇外の第一線作家・詩人・歌人等に委嘱、他ジャンルとの交流を図った。”
(宣伝文より)
【第一巻】P340 函角僅破れ
目次:
赤尾兜子集
{稚年記/蛇/虚像/歲華集/『歳華集』以後/自作ノート}
兜子のすがた(陳舜臣)
飯田龍太集
{百戸の谿/童眸/麓の人/忘音/春の道/山の木/自作ノート}
明敏の奥なる世界(飯田龍太の句)(大岡信)
石原八束集
{秋風琴/雪稜線/空の渚/操守/高野谿/黒凍みの道/断腸花/自作ノート}
八束と達治(会田綱雄)
上村占魚集
{鮎/球磨/霧積/一火/萩山/橡の木/石の犬/『石の犬』以後/自作ノート}
魚俳縦断(片山貞美)
加藤郁乎集
{球体感覚/えくとぷらすま/形而情学/牧歌メロン/出イクヤ記/佳気颪/自作ノート}
どこへイクヤ論(松山俊太郎)
角川源義集
{ロダンの首/秋燕/神々の宴/冬の虹/西行の日/『西行の日』以後/私の俳句信条}
角川源義の生涯と俳句(山本健吉)
月報:託す心(外山滋比古)/「海程」の創刊(金子兜太)/〈連載対談(1)〉現代俳句三十年(大野林火、三谷昭)
【第二巻】P331
目次:
桂信子集
{月光抄/女身/晚春/新緑/初夏/自作ノート}
桂信子さんのこと(生島遼一)
金子兜太集
{少年/生長/金子兜太句集/蜿蜿/暗緑地誌/早春展墓/狡童/自作ノート}
持続と変貌(金子兜太について)(岩田正)
岸田稚魚集
{負け犬/筍流し/『筍流し』以後/自作ノート}
受身の詩魂(岸田稚魚小感)(島田修二)
草間時彦集
{中年/淡酒/桜山/『桜山』以後/自作ノート}
感想(安西均)
佐藤鬼房集
{名もなき日夜/夜の崖/海溝/地楡/鳥食/自作ノート}
鬼房私見(岡井隆)
澤木欣一集
{雪白/塩田/地聲/赤富士/沖繩吟遊集/二上挽歌/自作ノート}
初原溯及の情熱(上田三四二)
月報:余技としての俳句(三好豊一郎)/「青天」の頃(鈴木六林男)/〈連載対談(2)〉現代俳句三十年(大野林火、三谷昭)
【第三巻】P329 第一巻の正誤表付
目次:
鈴木六林男集
{荒天/谷間の旗/第三突堤/櫻島/國境/自作ノート}
鈴木六林男の俳句(小川国夫)
高柳重信集
{前略十年/蕗子/伯爵領/罪囚植民地/蒙塵/遠耳父母/山海集/日本海軍/山川蟬夫句抄/自作ノート}
高柳重信・散らし書き(吉岡実)
田川飛旅子集
{花文字/外套/植樹祭/邯鄲/『邯鄲』以後/自作ノート}
田川飛旅子の俳句(秋谷豊)
野澤節子集
{未明音/雪しろ/花季/鳳蝶/飛泉/自作ノート}
いのち、その深淵ににじむ艶(馬場あき子)
野見山朱鳥集
{曼珠沙華/天馬/荊冠/運命/幻日/愁絶/天の奥}
野見山朱烏の世界(宮柊二)
能村登四郎集
{定本 咀嚼音/合掌部落/定本 枯野の沖/民話/幻山水『幻山水』以後/自作ノート}
能村登四郎の俳句(岡野弘彦)
月報:同時代者の興味(佐佐木幸綱)/〈連載対談(3)〉現代俳句三十年(大野林火、三谷昭)
【第四巻】P331 本体元パラ少濡れシミ
目次:
波多野爽波集
{鋪道の花/『鋪道の花』以後/自作ノート}
孤高の道(前登志夫)
藤田湘子集
{途上/雲の流域/白面/狩人/『狩人』以後/自作ノート}
『狩人』再読(飯島耕一)
古澤太穂集
{古澤太穂句集(十月書房版)/古澤太穂句集(海程社版)/『古澤太穂句集』以後/自作ノート}
古澤太穂の俳句(黒田三郎)
細見綾子集
{桃は八重/冬蔷薇/雉子/和語/伎藝天/自作ノート}
丹波高原の風(足立巻一)
三橋敏雄集
{青の中/弾道/まぼろしの鱶/真神/『真神』以後/自作ノート}
三橋敏雄の修羅道(高橋睦郎)
森澄雄集
{雪櫟/花眼/浮鴎/鯉素/自作ノート}
森澄雄の川(那珂太郎)
月報:主語の問題(中桐雅夫)/〈連載対談(4)〉現代俳句三十年(大野林火、三谷昭)
【第五巻】P356 帯折れ跡、端少破れ
目次:
阿部完市集
{無帽/証/絵本の空/にもつは絵馬/自作ノート}
阿部完市の俳句(飯田龍太)
飴山実集
{おりいぶ/少長集/『少長集』以後/自作ノート}
動きの微妙さ面白さ(飴山実の句)(大岡信)
飯島晴子集
{蕨手/朱田/自作ノート}
飯島晴子の風土(飯田龍太)
宇佐美魚目集
{崖/秋収冬蔵/『秋収冬蔵』以後/自作ノート}
修羅と玄々(宇佐美魚目小論)(森澄雄)
大井雅人集
{龍岡村/朱の寺/『朱の寺』以後/自作ノート}
作家の青春と時代(大井雅人小論)(森澄雄)
大岡頌司集
{臼處/花見干潟/抱艫長女/利根川志図/自作ノート}
さかさ覗きの望遠鏡(大岡頌司の旬)(大岡信)
川崎展宏集
{葛の葉/『葛の葉』以後/自作ノート}
「遊び」の内景 (川崎展宏の句)(大岡信)
河原枇杷男集
{烏宙論/密/閭浮提考/流灌頂/『流灌頂』以後/自作ノート}
枇杷男の美学(吉岡実)
後藤比奈夫集
{初心/金泥/祇園守/自作ノート}
凛たる響き(後藤比奈夫の俳句)(高柳重信)
鷹羽狩行集
{誕生/遠岸/平遠/月歩集/自作ノート}
狩行の特色(飯田龍太)
月報:天が下に秋は来て(山中智恵子)/「風」三十年(澤木欣一)/〈連載対談(5)〉現代俳句三十年(大野林火、三谷昭)
【第六巻】P354 本体元パラ少キズ
目次:
友岡子郷集
{遠方/『遠方』以後/自作ノート}
柔軟な感性(友岡子郷の俳句)(高柳重信)
中村苑子集
{水妖詞館/花狩/自作ノート}
「非時」の世界の消息(中村苑子の俳句)(大岡信)
林田紀音夫集
{風蝕/幻燈/『幻燈』以後/自作ノート}
屈折した思い(林田紀音夫の俳句)(高柳重信)
原裕集
{葦牙/青垣/新治/自作ノート}
原裕の行方(飯田龍太)
広瀬直人集
{帰路/日の鳥/自作ノート}
自然を押してその窓をひらく(広瀬直人の俳句)(大岡信)
福田甲子雄集
{藁火/青蝉/『青蝉』以後/自作ノート}
甲斐の空(福田甲子雄の俳句)(高柳重信)
福永耕二集
{鳥語/『鳥語』以後/自作ノート}
晴朗と節度と(福永耕二の俳句)(飯田龍太)
宮津昭彦集
{積雲/来信/『来信』以後/自作ノート}
恒心の旅懐(宮津昭彦の俳句)(飯田龍太)
森田峠集
{『避暑散歩』以前/避暑散步/森田峠集(自註現代俳句シリーズ)/『避暑散歩』以後}
無事の人(森田峠小論)(森澄雄)
鷲谷七菜子集
{黄炎/銃身/花寂び/自作ノート}
鷲谷七菜子の世界(飯田龍太)
月報:岡野知十(窪田般彌)/「太陽系」のころ(赤尾兜子)/戦後か現代か(平畑静塔)/遺書としての俳句(高柳重信)