1994年 14.3×22.1 P278 表紙少ヤケ、汚れ 小口少ヤケ、天汚れ
全278ページのうち特集207ページ。
目次:
【江戸の盛り場遊歩記20】文化文政の江戸繁昌記(海野弘)
【耳目抄137】遵いと傍観(竹西寛子)
【イデアル・ホームズの設計 ―夢の家政学 4】商品世界に発見された家事(柏木博)
【詩】
夏の日に(清水哲男)
反時代的教訓 他一篇(中江俊夫)
柿の木と 他一篇(井坂洋子)
片目の人にボールペンのキャップはかぶせられない(関口涼子)
この直線の夢を(松本圭二)
【モロッコ皮の匂い ―古書渉猟8】複製芸術の味わい方(鹿島茂)
特集 安部公房 日常の中の超現実
【自作を語る】インタヴュー 安部公房との対話(安部公房 N・S・ハーディン 訳:長岡真吾)
【エッセイ】
安部公房の発明空間(埴谷雄高)
傾き 安部公房ノート(吉増剛造)
映画「箱男」のつくり方(石井聰亙)
プログレッシヴ・フィクションの消費(難波弘之)
【源と終末】
対話 幻郷の満州(リービ英雄、島田雅彦)
言葉に実現された精神的自立の道程 初期詩集「無名詩集」について(鈴木志郎康)
安部公房の劇的な苦闘 その共産党時代(眞鍋呉夫)
終りの文学 大江、三島と安部公房(渡辺廣士)
【アヴァン・ポップ・ポストモダン】
対話 アヴァン・ポップの故郷 テクノロジーと文学(巽孝之、久間十義)
安部公房と花田清輝(粉川哲夫)
『箱男』『死父』、そしてテクストの奇想(I・ハッサン 訳:栩木玲子)
【消滅の美学】
安部流ことばのスタイル(池内紀)
安部公房の皮膚論(谷川渥)
【SFテクノロジー】
名づけえぬ怪物(野阿梓)
『第四間氷期』と未来の終わり(新戸雅章)
【演劇】
小説と戯曲の間(竹内銃一郎)
新劇とアングラのあいだ(内野儀)
箱男の光学装置 写真・都市・演劇(八角聡仁)
【ノーファインダー】写真集 光景(撮影:安部公房)
【砂漠のクレオール】
空飛ぶクレオール(真能ねり)
飛ぶ男より砂の女へ(鈴村和成)
対話 クレオール文学の創成 脱帰属するテクノロジー(今福龍太、沼野充義)
【資料】
安部公房主要著作解題(吉田永宏、桑原真臣)
安部公房略年譜(谷真介)
安部公房著作目録
安部公房主要研究文献目録(谷真介)
コラム ワールド・カルチュア・マップ
【フランス】言葉を追いかける遊歩者 M・C・ソラールの『プローズ・コンバ』(谷昌親)
【フランス】ジャン・ヌーヴェル、透明性の罠(石田和男)
【ドイツ】〈二人のロッテ〉はドイツ映画を救えるか(瀬川裕司)
【ラテンアメリカ】切ない恋の物語 G・マルケス『恋と、もろもろの悪魔たち』(安藤哲行)
【ロシア】アブラム・ロームの帰還(永田靖)
【中国】中国からのロマンティックな逃避(藤井省三)
【今月の作品】(選:川崎洋)
【われ発見せり】クールな翻訳(桂英史)