1994年 14.3×22.1 P270 表紙背から端にかけてヤケ、汚れ 小口少ヤケ
全270ページのうち特集184ページ。
目次:
【江戸の盛り場遊歩記18】寛政の江戸風聞(海野)
【イデアル・ホームズの設計 ―夢の家政学2】天使たちの機械住宅(柏木博)
【詩】
五月の風に胃の腑を晒して(鈴木志郎康)
方陣(多田智満子)
人を呼ぶ、人に触れる(伊藤比呂美)
むっつり 他一篇(車谷長吉)
小詩集 祝言 {あなたなんかと/才能/死ニ地/壺1/壺2/湯飲み茶碗/処生術/そんな女/隣の男/歯ぎしり/春/この花/いつも誰かの}(高橋順子)
【モロッコ皮の匂い ―古書渉猟6】オスマン男爵からの贈り物(鹿島茂)
【グールド的偶発世界文学】『マディソン郡の橋』と『ゴールデン・マン』(赤間啓之)
特集 島田雅彦 文学のジオポリティクス
【島田雅彦とは誰か】
インタヴュー 風景なきノスタルジー(島田雅彦 インタヴュー:大辻都、星野智幸)
アンケート 島田雅彦氏への45の質問(島田雅彦)
【作家による作家】
二十一世紀作家(埴谷雄高)
高いIQで仕組んだワナ 島田雅彦『優しいサヨクのための喜遊曲』書評(中上健次)
文学の倫理(奥泉光)
島田雅彦のこと(佐伯一麦)
女だけでなく大和魂も殺して(多和田葉子)
【青二才のアリバイ】
作者の所在(養老孟司)
謎としての時差(高橋英夫)
幻想の島田雅彦(手塚眞)
【スリップ・ストリーム】
対話 Avant-pop, Aprés-pop(島田雅彦、ラリイ・マキャフリイ 訳:大串尚代)
RENTAL TOKYO 『「夢使い』または仮想家族の創世記(巽孝之)
【ポリフォニー/トランス・コンティネンタル】
ロシアよりをこめて 手法としての亡命(沼野充義)
地下室を出る堕天使(亀山郁夫)
万国の平家よ、団結せよ(チハルチンビリ)
不思議な国のボク(ノヴィエッリ)
「私」を捨てる正統性(蒋正一)
【トランス・セクシュアリティ/トランス・アイデンティティ】
男装女卑 『夢遊王国のための音楽』を視る(小谷真理)
愛に悩むシマダ病者に救いのポートレイトを(香山リカ)
【演出/出演】
俳優SHIMADAのこと(川村毅)
死んでも死にきれない 島田雅彦と演劇(八角聡仁)
【共同体/漱石/空】
性への悪意、死への悪意 漱石『こゝろ』の彼岸 『彼岸先生』(小森陽一)
徹底討議 文学のジオポリティクス(柄谷行人、島田雅彦)
【資料】
島田雅彦全著作解題(大辻都、星野智幸、八角聡仁)
口絵構成 若い遺伝子の肖像
島田雅彦略年譜
コラム ワールド・カルチュア・マップ
【アメリカ】シカゴのヒスパニックの街(青山南)
【アメリカ】ポスト・ポーン・モダニスト(加藤幹郎)
【アメリカ】チャールズ・ブコウスキーの死(中川五郎)
【イギリス】ゲイ演劇の成熟 『アメリカの天使たち』(本橋哲也)
【フランス】文学史としての誌史 「カイエ・デュ・シュッド」(堀江敏幸)
【フランス】沈黙の画家ブラン・ヴァン・ヴェルデ C・ジュリエの日記から(鈴木理江子)
【ドイツ】ジョン・クランコの遺産(副島博彦)
【イタリア】16世紀ヴェネツィアの絵画論 R・ドルチェ「対話」をめぐって(望月一史)
【ラテンアメリカ】影の傑作(その二)(安藤哲行)
【ロシア・東欧】距離のモンタージュ、あるいはペレシャンに遭遇する(永田 靖)
【中国】横浜マイクと台湾殺し屋との友情(藤井省三)
【今月の作品】(選:川崎洋)
【われ発見せり】われ発見されてあり(大平具彦)