昭和51年 B5判 P144 カバースレ、端少イタミ、背および内側ヤケ 小口からページ端にかけてヤケ、時代シミ、天一部イタミ 巻頭・巻末ページシミ汚れ 末尾ページ少剥がし跡
「超常世界への挑戦シリーズ」第2冊目。
“怪物にはどこか、我々を強烈にひきつけるものがある。本書でダニエル=ファーソンは、我々が最も恐れる怪物―怪奇人間を追究する。彼はフィクションの裏側に秘められた真実を追究する旅に、我々を誘うのである。
人の生き血を吸うために墓からはい出した身の毛もよだつ怪物―吸血鬼に関する根強い信仰をささえるものは何なのか? ハイチに出没する死霊ゾンビーの信仰を生んだのは何か? 野獣のように人間を襲うのは、半人半獣のオオカミ人間なのか? 人間は潜在意識のどういう暗い面から、これらの恐ろしいイメージを描き出したのか?
ファーソンが世に投じた疑問は、興味をそそり、しかも世人を不安に陥れる。 またその答は、衝撃を与えずにはおかない。今日でも世の中には、思わずギョッとさせられる場所がある。 そして暗闇には、人間の姿をした食肉性の怪物が潜んでいるのだ。”(カバー袖紹介文)
目次:
1 吸血鬼の伝説 ―死体からよみがえって、人間の生き血を吸う怪物―そうした吸血鬼が存在すると、世界じゅうで今なお信じられている。
2 吸血鬼は実在する? ―吸血鬼伝説を信ずる根拠は何だろうか。なぜ信ずるのか。事実に基づいて、根底にあるものを調査してみよう。
3 人間は野獣に変身する ―人間が肉食の野獣に変身する。これは、古くから我々の心をとらえてきた、おぞましくも背徳的な信念である。
4 歩く死者 ―死者が現世を歩き回って、人間をとり殺す。ここでは、ハイチのブーズー教の不思議な儀式と、恐ろしいゾンビーを紹介しよう。
5 妖精は実在する? ―妖精の世界をのぞいて見ると、かわいらしいとばかり言ってはいられなくなる。うらみを忘れず、執念深い妖精もいるからである。
6 森の野人たち ―動物の間で育ったため人間になりきらない野人が、森には住んでいる。この信念は、ずっと昔から我々の興味をそそってきた。
7 人間はもっと怖い ―最も恐ろしい怪物は人間自身である。というのは、どんなにひどい悪夢でも、人間は現実に生じさせてしまうからである。