昭和49年　四六判　P237　カバー端少イタミ、ヤケ、内側時代シミ　小口ヤケ、少汚れ

「発心集」「撰集抄」「今昔物語」といった中世の書物、あるいは謡曲などにみられる僧侶（寂照・玄賓・増賀・etc..）の説話を鑑賞し思索をめぐらせる文集。

目次：
序章　よみがえる地獄　命終の火焰車
第I章　見者の虹　寂昭法師〈石橋〉を渡らず
第II章　檻褸の聖者　野たれ死にの思想
第III章　奇行上人（一）　増賀上人の華麗な挑発
第IV章　奇行上人（二）　内記上人の諷刺と涙
第V章　悪人往生　武者の発心
第VI章　天狗幻術　魔往生の犠牲者
第VII章 遊女成仏　汚穢の菩薩
第VIII章　賤の超克　餌取法師の彼岸
第IX章　入水の思想　即身成仏の苦しみ
第X章　女人落飾　黒髪のかなしみ
第XI章　罪と罰の円環　三人法師物語
第XII章　無常の虎　白骨を抱く女
終章　高貴なる愚鈍　生きながらの死

あとがき