2017年 四六判 P219 帯およびカバーごく僅スレ、端僅イタミ 扉ページ蔵書印研磨消し跡
“地の果てへ流された神霊
「国譲り」はなかった。古き民は、新興国家ヤマトとの抗争に敗れて三輪の地を追われ、、山背へ、そしてイヅモへと追いやられたのだ。
『古事記』の出雲神話は何を隠蔽しているのか―。
最大の謎の神・オオクニヌシを解明する、戸矢史観の到達点。”(帯文)
目次:
まえがき ―『出雲国風土記』に録されていない出雲神話
【第1章 「出雲の神社」に不思議な共通点 ―東の彼方に恋する神々】
出雲の視線はどちらを向いているか
はるか彼方の“元出雲”
スサノヲが見守る出雲大社
須賀はスサノヲの故地
出雲屋敷と素鵞社の関係
神話と歴史の重ね合わせが示唆するもの
出雲族の祖・ナガスネヒコの幻影
【第2章 「出雲の地理」は今も昔も遠僻地 ―地の果てに流された大王】
「イズモ」は蔑称である
出雲は辺境である
かつて銅鐸祭祀の王国があった
大量の銅剣・銅鐸は何を意味するのか?
「下り参道」は何を意味するのか?
出雲大社が水没の可能性!?
全国の出雲神社と「出雲建雄」という神の出現
山城国出雲郷に収容された出雲族
【第3章 「出雲の祭祀」は特異なスタイル ―封印された縄文信仰】
「神在月」の嘘
神器の祟りは出雲由来か
出雲から献上させた神宝
「銅鐸祭祀」をおこなっていた出雲族
草薙剣は出雲族の宝剣か
出雲国造の正体
出雲国造に祀らせた祟り神
【第4章 「出雲神話」は、いずこの神話か ―お伽噺の底深くに潜む史実】
もう一つの神賀詞《かんよごと》
禊ぎから始まる出雲神話
出雲へ降ってスサノヲは変身する
出雲への渡来伝承
「スサノヲ」を氏神とする氏族とは
「氏神」が示唆する蘇我氏のルーツ
オオクニヌシの来歴に潜む多くの示唆
「国譲り」はなかった
出雲から逃げてきた諏訪の神
出雲神話はオオクニヌシを讃えていない
望郷
あとがき ―出雲は、出雲であって、出雲ではない。
主な参考資料