陰陽道の神々 斎藤英喜 佛教大学鷹陵文化叢書17 思文閣出版

2007年 四六判 P310+図版一覧P4 カバーごく僅イタミ 扉ページ蔵書印研磨消し跡

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2007年 四六判 P310+図版一覧P4 カバーごく僅イタミ 扉ページ蔵書印研磨消し跡

“…泰山府君、牛頭天王、金神、八王子、大将軍、盤古大王、土公神……。彼らは冥界や疫病、あるいは暦や方位などに関わる神々である。それは広く「陰陽道」なるものの信仰にもとづき、「陰陽師」と呼ばれる宗教家たちによって祭られてきた神たちだ。
…〈略〉…
陰陽道の神々は、方位の神として恐れられた「金神」や、家の恵方に祭られる「歳徳神」、あるいは竈の神の「荒神」など、民俗の神々のなかにも、多くの痕跡を残している。…〈略〉…そのように調べていけば、日本古来の「神道」や「習俗」と括られている信仰のなかにも、陰陽道との交渉や影響が数多く見出されるのだ。
 陰陽道の神々。彼らは明治以降の近代社会のなかで、封印され、消し去られていった存在だったのではないか。その存在のことを忘れてしまったのは、多くの人々が、近代が生み出した「日本人」とか「日本文化」という枠組みのなかにしか生きてこなかったからではないか。 泰山府君や牛頭天王などの陰陽道の神々が、中国大陸は当然のこと、遠くインドにまで繋がる、グローバルな神々であったことを知らねばならない。…”(本書巻頭「はじめに」より)

目次:
はじめに ―もうひとつの「日本」の神々を求めて―

【序章 陰陽道と安倍晴明の基礎知識】
 {「陰陽道」の定義/国家のトップシークレットと「陰陽寮」/安倍晴明は「陰陽師」なのか/「道の傑出者」としての晴明/歴史のなかの陰陽師/本書で出会う「陰陽道」の神々とは/(表)安倍晴明年譜}

【第一章 追われる鬼、使役される神 ―疫鬼と式神】
1 鬼を追う陰陽師
 {「福は内、鬼は外……」の謎/追儺儀礼の現場から/陰陽師が誦む「祭文」とは/鬼にたいする二段階の対処/なぜ陰陽師が登場するのか/方相氏の両義性}

2 「式神」という神
 {式神とは何か/『枕草子』のなかの護法/護法童子は術者の力のバロメーター/式神は「陰陽道」の知識とどう関わるのか/式盤に召喚する神々/式神が教えてくれた文様}

〈コラム1〉なぜ鬼退治をする「リンゴ太郎」はいないのか
〈コラム2〉人を食らう鬼
〈コラム3〉 「神働術」とグノーシス

【第二章 冥府と現世を支配する神】
1 冥府神としての泰山府君
 {泰山府君とコンタクトする晴明/史料のうえの泰山府君祭/焰魔天と山府君との関係は/藤原行成のための泰山府君祭/「個人」救済の時代のなかで/泰山府君と冥道諸神/北斗七星と結びつく}

2 変貌していく泰山府君
 {泰山府君祭の多様化/鎌倉幕府の陰陽師と泰山府君/天曹地府とは何か/陰陽道の「繁栄」の時代?}

【第三章 牛頭天王、来臨す】
1 牛頭天王を求めて
 {祇園祭の祭神の本当の名前は/「祇園社」と「牛頭天王」をめぐる歴史/「播磨国」に顕現した牛頭天王}

2 中世神話としての「祇園牛頭天王縁起」
 {「祇園牛頭天王縁起」の物語、紹介/「吾は速須佐雄の神そ」/誰が牛頭天王=スサノオ説を作ったのか/「中世神話」の世界から/牛頭天王、第三の名前}

3 牛頭天王、陰陽道の神へ
 {牛頭天王と天刑星/「太山府君王法」を破る/「五節の祭礼」と「二六の秘文」/切断された巨旦、その呪詛と調伏/暦神としての牛頭天王へ}

〈コラム1〉本居宣長、祇園祭を観る
〈コラム2〉いまも京都に棲息する牛頭天王
〈コラム3〉平田篤胤の牛頭天王研究

【第四章 暦と方位の神話世界 ―『簠簋内伝』の神々】
1 『簠簋内伝』という謎
 {土御門家が否定した書物/作成者は祇園社の社僧か/『簠簋内伝』の構成、その成立過程/暦注書としての意味/暦注の神々の世界/「右此の金神は巨旦大王の精魂なり」}

2 暦世界の根源神へ
 {宇宙創成の光景から/五帝龍王たちは何を生み出したか/暦世界の根源神=盤牛王/もうひとつの黄帝黄龍王譚/「土公神祭文」への変成/五帝龍王と八岐大蛇神話・異聞/白牛にまたがる牛頭天王/中世神学の暦神たち/ふたたび、『簠簋内伝』の作り手を求めて/奈良の地の陰陽師たち}

〈コラム1〉「簠簋抄』と安倍晴明伝承
〈コラム2〉「神道」と「陰陽道」との結合とは
〈コラム3〉金神スサノオ説をめぐって
〈コラム4〉 世界の崩壊から始まる ―いざなぎ流の「大土公祭文」

【第五章 いざなぎ流の神々 ―呪詛神と式王子をめぐって―】
1 いざなぎ流の神々と陰陽道
 {家に祭られる神たち/天井裏の聖域へ/グループ神としてのオンザキ/明治初年の呪詛合戦から}

2 「呪詛神」の系譜から
 {「呪詛の祭文」の世界/「取り分け」はどのように行なわれるか/「すそのはらへ」の系譜から/「中臣祓」という呪詞/陰陽師が読み替える祓えの神々/土御門系の「呪詛之返祭文」の儀礼世界/山伏・法者・禰宜たちと「呪詛の祭文」/数々の呪詛系祭文/呪詛のテクニックを相手どる/呪詛神の起源=提婆王/「すそ林」に立つ式王子の幣}

3 式王子の世界
 {式王子のふたつの系統/式王子となる神霊たちとは/「大荒神のけみだし式」でシフトする荒神/法文=式王子をいかに使うのか/いざなぎ流太夫は「陰陽師」ではなかった}

【終章 「陰陽道」の神々のその後】
 {標的とされた牛頭天王/陰陽道の神々は何を語っているのか}

【断章1 いざなぎ流への〈旅〉】
その1 神さまたちの引越し
その2 中尾計佐清さんのこと
その3 花をいさみて、寄りござれ
その4 物部村の人びと

【断章2 安倍晴明ブームの深層へ】
陰陽師・ミレニアム
安倍晴明の深層、いざなぎ流の現場
 {星を観る人・安倍晴明/ブームの深層にあるもの/「陰陽道」研究の進展/いざなぎ流の現場から}
二一世紀の安倍晴明 ―ブームの深層に何があるのか―
バビロニアの安倍晴明

参考文献・原典一覧/初出一覧
あとがき/図版一覧
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