平成20年2刷 A5判 P371 カバー端少イタミ 扉ページ蔵書印研磨消し跡 付・ポストカード1枚
目次:
はしがき
第一章 古代・中世の大村と神仏信仰
第一節 古代の地方と神社
1 肥前国の式内社
2 県内の古社
第二節 大村地方の古社
1 幸天大明神
2 松原八幡宮
第三節 富松社の初見
第四節 二つの先進地と社寺
1 郡川流域
2 大上戸川流域
第五節 富松社周辺での大般若経写経
1 写経の実態―期間・場所・意図―
2 写経僧 令虎をめぐって
3 流転した大般若経
第六節 景観から見た富松社とその位置
1 二葉の写真と『大村館小路割之図』から
2 富松社の社名
3 現存する二枚の『大村館小路割之図』
第七節 多良岳と富松社
第八節 もう一つの大般若経
1 大村純前 旦那となり鹿島で写経
2 荘巌院の所在地
3 鹿島と大村、及び写経の意図
第九節 伊勢御師の活動と伊勢信仰
1 大村純伊の伊勢参宮
2 大村衆の伊勢参宮
3 伊勢参宮に使われた為替と仕組み
4 大村純前も用いた為替
第二章 キリシタンの伝来と在来宗教
第一節 ザビエルの来日とキリシタンの伝来
第二節 平戸の開港とキリシタンの伝来
1 開港と領主松浦隆信の対応
2 神道史料にも見える平戸領のキリシタン化
第三節 横瀬浦の開港と大村純忠の入信
1 欧文献に見る開港と入信
2 福田文書に見る大村純忠のキリシタンへの態度
第四節 伊勢信仰に見るキリシタンの影響
1 『肥前日記』に見る伊勢檀家衆の減少
2 『大村館小路割之図』にも見える檀家衆
3 入信後も伊勢大麻を受けた大村純忠
4 大麻の初穂料に舶来品を納める
第五節 キリシタンによる社寺への攻撃
1 大村純忠入信直後の攻撃
2 天正二年の社寺焼却・破却の実態
3 天正二年 キリシタン蜂起の事情
4 社寺の焼却・破却の範囲
5 僧侶達の行動
6 実見された島原領での被害状況
第六節 キリシタン施設に転用された寶生寺
1 仏教寺院としての寶生寺
2 ルセナの記す寶生寺
第七節 社寺の根絶とキリシタンの隆盛
1 神仏信仰の根絶
2 欧文献に見るキリシタンの様相
3 「長墓」より見たキリシタンの様相
第三章 キリシタン禁教後の神社と信仰
第一節 キリスト教の禁教
1 大村純忠の死と禁教のきざし
2 大村藩政記録にも収録されていたバテレン追放令
第二節 神社仏閣の復活
1 富松社の再興
2 幸天社の再建と本経寺の創建
(1)幸天社の再建/(2)本経寺の創建
3 慶長七年当時の大村地方のキリシタン事情
4 諸神社の建立
5 布教僧の活動と寺院の建立
6 郡崩れと大村藩の宗教政策
(1)事件の全容/(2)寺院・神社の建立/(3)「村々制法」の発布と村の監視
7 神社の勧請役と寺院
第三節 伊勢信仰の復活
1 復活した伊勢御師の活動
2 元和六年の伊勢代参以前にもあった伊勢参宮
3 御祓大麻の領内配札とキリシタン対策
4 長崎町衆の伊勢信仰
(1)長崎での禁教と神社建立/(2)長崎町衆の伊勢参宮の実態/(3)+B19町別による参宮の諸相/(4)長崎寛文大火と伊勢参宮}
第四章 再興後の富松社
第一節 富松社の社家
1 初代神主 田島社平野家より招聘
2 その後の神主達
第二節 社殿・境内の変遷
1 社殿の造営
2 宮大工 高以良磯治
3 境内での作事・普請
第三節 明治の到来と富松社
1 神仏分離・神社整理と富松社
2 『水田郷 郷事録』に見る富松社と氏子
第四節 二度の再興周年事業
1 再興三百五十年事業
2 再興四百年事業
3 神楽殿建設
収録表一覧
収録図一覧
あとがき