1987年 A5判 ソフトカバー P236、198 カバー背僅ヤケ、端僅イタミ
【上巻】
“ルネサンス、それは祝祭の時代であった。凱旋行列、宮廷バレエ、馬上試合らを主題に据え、〈王権の劇場〉たる宮廷社会を解きあかす。”(宣伝文)
目次:
まえがき
凡例
第一部 壮麗さの研究
I 中世の伝統
{王の入城/馬上武術試合/祝宴/結び}
II 遠く失われた秘儀
{壮麗さの理念/寓意画集/格言付き標章/神話論/「高尚かつ誠実な創作」/遠近法の出現/祝祭と機械技術/王権とスペクタクル}
III 国家のスペクタクル
{絶対主義の凱旋式/騎士道の復活/宮廷バレエ/結び}
第二部 見世物と政治
I 君主制の理念
II 帝国の視覚像 皇帝カール五世の巡幸
{ボローニャでの戴冠式/イタリア巡幸/王侯と都市/フェリペ皇子のアントウェルペン入城/バンシュでの祝典/カール五世の葬儀/結び}
原註
【下巻】
“王権を王権たらしめているのは何か。王侯の祝祭を〈視線をめぐるドラマ〉としてとらえ、演技者たる権力者の姿をあますところなく描き出す。”(宣伝文)
凡例
図版一覧
第二部 見世物と政治
III 「政治」の壮麗さ カトリーヌ・ド・メディシスとヴァロワ朝の祝祭
{ヴァロワ朝末期の祝祭/ヴァロワ朝の祝祭に関する図像資料/アカデミーと祝祭/シュノンソーとフォンテーヌブローの祝宴/「フランス大巡幸」とバイヨンヌ/シャルル九世とエリザベート・ドートリシュの入城式/ アンリ・ド・ナヴァールとマルグリット・ド・ヴァロワの婚礼/ポーランド使節のための「華燭の祝宴」/イタリアのアンリ三世/ジョワイユーズ公の祝宴/王妃のバレエ・コミック/「政治」の壮麗さの終焉/生きのこり}
IV 王朝の讃美 トスカナ大公フェルディナンドとフィレンツェの「幕合狂言」
{トスカナ大公フェルディナンド/クリスティーヌ・ド・ロレーヌの入城/一五八九年の「幕合狂言」/「矢来での馬上槍試合」と「模擬海戦」/アンリ四世とマリー・ド・メディシスの婚礼/コジモ・デ・メディチの婚礼}
V 絶対主義の幻想 チャールズ一世とステュアート朝の宮廷仮面劇
{宮廷仮面劇/王権神授説/チャールズ一世時代の仮面劇/宮廷仮面劇『ブリタニアの空』/結び}
結び
補遺 一四九四年から一六四一年にかけての主要な祝祭ならびに出版物
原註
訳者あとがき