昭和54年　四六判　P411　函カバー少キズ、背ヤケ　函天部マジック点　本体セロハンカバー折れ跡、端少破れ　月報付

“ゴシックロマンスにも影響を与えたドイツ恐怖小説の傑作！
恐怖小説、幽霊小説大流行の渦中に誕生した一代の人気作家シュピースによる、ドイツから中近東、アフリカに繰り広げられる、血塗られた悪の遍歴！”（函カバー紹介文）

“…彼、シュピースの代表作であり、悪魔と契約を結んだ若き城主ルードルフの血塗られた背徳の遍歴を描き、人間性のすさまじい暗黒を曝露した本書は、英訳されるやたちまちゴシック・ロマンスに深い影響を与え、就中、M・G・ルイスが『マンク』執筆にあたり、手本として仰いだとされる傑作である。”（函カバー裏紹介文より）

目次：
第一部
第二部

シュピースの文学に於ける中世（波田節夫）

月報：シュピースと巡回劇団（岩淵達治）／シュピースとクリンガーにおける「悪の勝利」（石川實）／フランス幻想文学の開花　一八三〇年代における大作家たちの初期作品をめぐって　―幻想文学の余白に（4）（吉田城）