
1993年初版 四六判 P369 カバー少汚れ、上端少イタミ 本体地にB印 小口少汚れ、僅イタミ
“……まさに本書は、ルネサンスという舞台に展開する魔術という複雑にして多彩な思想絵巻を、厳密な文献学的実証にもとづいて学問的に解き明かした記念碑的研究であり、管見の及ぶ限り、このテーマの研究書で本書をまったく引用もしなければ、本書にまったく言及してもいない者は皆無に等しいといっても過言ではない。……”(『訳者あとがき』より)
目次:
はしがき
第一部
第一章 フィチーノと音楽
(一)フィチーノの音楽=精気理論
(二)フィチーノの占星術的音楽
(三)フィチーノの音楽と後世の音楽理論家
第二章 フィチーノの魔術
(一)ディアッチェート
(二)フィチーノ魔術の典拠
(三)フィチーノとダイモン
(四)フィチーノとジョヴァンニ・ピーコ
第三章 プレトン、ラザレッリとフィチーノ
(一)プレトン
(二)ラザレッリ
第二部
序論―自然魔術の一般理論
第四章 十六世紀におけるフィチーノ魔術
(一)トリテミウス、アグリッパ、パラケルスス、ゴーリ
(二)ポンポナッツィ
(三)プラトン主義者
第五章 十六世紀におけるフィチーノ魔術【続】
(一)ジャン=フランチェスコ・ピーコ、ヨハン・ヴァイアー、トマス・エラストゥス
(二)シャンピエとルフェーヴル・デタープル
(三)ジャン・ボダン
(四)デル・リオ
第三部
第六章 テレジオ、ドーニオ、ペルシオ、ベイコン
(一)テレジオ
(二)ドーニオ
(三)ペルシオ
(四)フランシス・ベイコン
第七章 カンパネッラ
(一)カンパネッラの魔術とウルバヌス八世
(二)カンパネッラによる占星術的魔術の擁護と理論
(三)カンパネッラと天使
(四)カンパネッラの魔術における音楽と言葉
原註
訳者あとがき
人名索引