1980年　四六判　P294　帯少スレ、背少イタミ、内側少時代シミ　筒函天時代シミ、端僅イタミ　本体元パラ少ヤケ、僅汚れ

“ラテンアメリカ文学の新星　マヌエル・プイグ”（帯文）

“1930年代から40年代にかけてのアルゼンチンの田舎町バジェホス。ありあまる倦怠と空虚と貧苦を、もっぱら映画の神話で満そうとする人々の非情な生。そして映画に憑かれたひとりの少年の孤独。バルガス＝リョサと並ぶラテンアメリカ文学の期待の新鋭が、口語・俗語・卑語を徹底的に駆使しつつ、会話・内的独白・日記・作文・投書・ノート・手紙等のコラージュともいうべき特異な構成によって描き上げた異色の処女作。”（帯裏紹介文）

目次：
【第一部】
第一章　ミタの両親の家で、ラ・プラタ、一九三三年
第二章　ベルトの家で、バジェホス、一九三三年
第三章　トート、一九三六年
第四章　チョリとミタの会話、一九四一年
第五章　トート、一九四二年
第六章　テテ、一九四二年、冬
第七章　デリア、一九四三年、夏
第八章　ミタ、一九四三年、冬

【第二部】
第九章　エクトル、一九四四年、夏
第十章　パキータ、一九四玉年、冬
第十一章　コビート、一九四六年、春
第十二章　エステルの日記、一九四七年
第十三章　本年度作文コンクール　題自由、《ぼくの一番好きな映画》　普通科二年B組　ホセ・L・カサルス
第十四章　ジョージ・ワシントン学園の寮長先生あて匿名の投書、一九四七年
第十五章　エルミニアのノート、一九四八年
第十六章　ベルトの手紙、一九三三年

マヌエル・プイグを巡って（内田吉彦）