1961年　四六判　P252　カバーヤケ、汚れ、イタミ、キズ　本体小口および見返しヤケ、時代シミ

“第一次大戦を境として飛躍的発展をとげたサイエンス・フィクション〈空想科学小説〉は、宇宙開拓の時代にふさわしい新しい小説形式として、推理小説とともに二大エンターテイメントの一つになっている。われわれの常識を超える奇想天外なアイディアと雄大なスケール、新しい恐怖とサスペンスは、この分野でのみ味わえる醍醐味であろう。本書はこうしたサイエンス・フィクションのベスト10編を集めたもので、巨匠ハインラインの異次元探索、ロボットのことなら知らないことはないというアシモフの傑作、また英国の第一回ロケット打上げに参画し電子工学者としても知られクラークの代表作、新しいスリルとサスペンスを創造したブラッドベリやテンの力作、ユニークな着想とユーモアをふりまくブラウンの快作などを網羅している。科学的データにもとづいた、人間の最も奔放なロマンであると同時に、在来の小説概念を超えた新しい文明批評と諷刺を展開する本書は、特に高級推理小説ファンに一読をおすすめしたいと思う。”（カバー裏紹介文より）

目次：
太陽系最後の日（アーサー・C・クラーク　訳：宇野利泰）
愛しのヘレン（レスター・デルリイ　訳：福島正実）
無任所大臣（M・クリンガーマン　訳：小笠原豊樹）
時を超えて（口バート・A・ハインライン　訳：田中融二）
草原（レイ・ブラッドベリ　訳：小笠原豊樹）
黒い破壊者（A・E・ヴァン・ヴォグト　訳：高橋泰邦）
考える葦（モーリイ・ラインスター　訳：高橋泰邦）
クレイジイ・プラネット（フ レドリック・ブラウン　訳：三田村裕）
うそつき（アイザック・アシモフ　訳：神谷芙佐）
十三階（ウィリアム・テン　訳：福島正実）

解説