昭和50年 B6判 ソフトカバー P270 帯・カバースレ、少ヤケ、少汚れ 小口ヤケ、少汚れ、地に小印
“地球空洞に夢幻の世界!!
沈まぬ太陽の下、肥沃な陸地に豊かな鉱物資源、夢幻の動植物、そして人類が!? ……驚異の大仮説『地球空洞説』の原典。本邦初訳!”(帯文)
1913年に自費出版、20年に増補改訂された原書を翻訳。ただし一部省略された箇所がある旨、巻末の「訳者あとがき」に説明されている。
南北両極点の発見に疑義を呈し、極地周辺の自然現象や生態系、民族文化などを傍証として引き合いに出し「地球空洞説」を主張する。
また、「地球空洞説」といえばポーやヴェルヌの作品にも影響を与えたシムズやレイノルズが有名だが、本書の著者ガードナーは自身の説とシムズ説の違いを挙げ、混同すべきでないとも述べる。
目次:
序
I 星雲から空洞惑星へ
{地球は空洞球体!?/星雲の中心太陽/驚くべき天体創成説}
II 太陽系の隣人たち
{天文学者の混乱/火星の中心太陽を見た!/金星の極の穴}
III 北の果ての不凍海へ
{両極点は発見されたか?/極北の肥沃な陸地/「不可解な」暖かさ}
IV 極北の奇現象
{グリーリー探検隊の見たもの/異常な観察記録/ノルデンシ ェールドの北極探検}
V ナンセンの極地放浪
{不思議な屋気楼/ロスカモメはどとから来たか?/困難な位置測定/輝ける内部世界}
VI マンモスは生きている
{氷海の“骨の島”/氷漬けの生きた化石/マンモスは「太古の」怪獣か/地球内部をのし歩く/マンモスを試食する}
VII エスキモーはどこから来たか
{エスキモー族の起源/アザラシ狩り文化/北の果てなる神秘の国「トゥーレ」/沈まぬ太陽の国から来た!}
VIII 南極の不思議
{失われた大陸/不可解な動植物の分布/氷山上の居住遺跡}
IX 極地と内部世界の動物
{動物たちの行方/極北を目差す渡り烏/極世界の楽園/幻の生物ミロドン}
X オーロラの神秘
{オーロラを解明する鍵/内部太陽の反射光!?/「北の海を取巻く火」/確かな観測例}
XI 地球内部ヘの旅
{地球内部探検のための準備/内部世界に上陸す/人間が住んでいる!/「ミッシング・リンク」の発見/豊かな鉱物資源}
XII 地球の構造を探る
{地球をめぐる諸仮説/残された可能性/地球は呼吸している/「月」空洞説/地球の重さを計算する}
XIII 同中心球体説との相違
{シムズ説の誤謬/実りなき空論}
XIV ドミニアン博士の反論に答える
{科学者たちの公式見解/「反論」に反駁す}
XV 新しき未来のために
{新世界の開かれるとき}
訳者あとがき