知覚の現象学 1・2 全2巻揃 M・メルロー・ポンティ 訳:竹内芳郎、木田元、宮本忠雄 みすず書房

昭和42年1刷、54年6刷 A5判 P375、410+索引ほか22 1巻ヤケ大、汚れ、イタミ、末尾剥がし跡 2巻ヤケ、汚れ、天時代シミ多

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人文・社会科学思想・哲学・社会学







昭和42年1刷、54年6刷 A5判 P375、410+索引ほか22 1巻ヤケ大、汚れ、イタミ、末尾剥がし跡 2巻ヤケ、汚れ、天時代シミ多

【1】昭和42年1刷 P375
“本書はフランス・レジスタンス運動のなかから生れた知的記念碑の最大のものの一つであり、パリ解放後1945年に公刊、戦後思想の根底に深い影響力を与え、さらに現在及び未来にたいする力強い放射力は測りがたいものがある。
メルロー=ポンティにとって、生きられ、経験された世界にふさわしい記述は、西欧の二大思想潮流である経験主義でも主知主義でも与えることができなかったものである。経験主義は、著者によれば、哲学における原子として、心理学における行動主義として現われた。主知主義は著者においては、哲学上の観念論、心理学における内省主義であった。
現象学は、世界の神秘と理性の神秘とを開示することを任務とする(グスドルフ)。世界や歴史の意味をその生れ出づる状態において捉えようとする意志において、その注意と驚異において、意識化のきびしい要求において、現象学はまさにバルザック、ヴァレリー、セザンヌの作品と同一のジャンルに属するものであり、同じような不断の辛苦なのであった。 実存の両義性にもとづく生きられた緊張の世界は、著者の極度に繊細で、柔軟な記述によって、はじめて我々に身近かなものとなったのである。”(カバー裏紹介文)

目次:
訳者 序
序文
 1 〈現象学〉の多義性/2 〈純粋記述〉/3 〈現象学的還元〉/4 〈形相的還元〉/5 〈指向性〉/6 結論

序論 古典的偏見と現象への還婦
 I 〈感覚〉なるもの {1 印象としての〈感覚〉/2 性質としての〈感覚〉/3 刺戟の直接的帰結としての〈感覚〉/4 感覚するとはどういうことか}
 II 〈連合〉なるもの、および〈追憶の投射〉なるもの {1 感覚があるとすれば、全経験が感覚である/2 領野の分化/3 〈連合力〉なるものは存在しない/4 〈追憶の投射〉なるものは存在しない/5 経験論と反省}
 III 〈注意〉なるもの、および〈判断〉なるもの {1 注意と即自的世界から来る偏見/2 判断と反省的分析/3 反省的分析と現象学的反省/4 〈動機づけ〉}
 IV 現象野 {1 現象野と科学/2 現象と〈意識事実〉/3 現象野と超越論的哲学}

第一部 身体 経験と客観的思考、身体の問題
 I 対象としての身体、および機械論的生理学 {1 神経生理学はそれ自身、因果的思考をのり超える/2 幻影肢の現象、生理学的説明と心理学的説明とがともに不十分であること/3 〈心的なもの〉と〈生理的なもの〉との間としての実存/4 幻影肢現象の両義性/5 〈器質的抑圧〉と先天的コンプレックスとしての身体}
 II 身体の経験と古典心理学 {1 自己の身体の〈永続性〉/2 〈二重感覚〉なるもの/3 感情的対象としての身体/4 〈身体運動感覚〉なるもの/5 心理学は必然に現象へと導かれる}
 III 自己の身体の空間性、および運動性 {1 位置の空間性と状況の空間性、〈身体図式〉/2 ゲルプ、ゴルトシュタインのシュナイダー症例による運動の分析/3 〈具体的運動〉/4 可能的なものへの方向づけ、〈抽象的運動〉/5 運動投企と運動指向性、〈投射機能〉/6 これらの現象を視覚的欠落に結びつけつつ因果的説明によって了解することは不可能/7 これらの現象を〈象徴機能〉に結びつけつつ反省的分析によって了解することもまた
不可能/8 〈象徴機能〉の実存的基礎と疾病の構造/9 〈知覚障害〉ならびに〈知性障害〉の実存的分析、〈指向弓〉/10 身体の指向性/11 身体は空間のなかに在るのではなく、空間に住みこむのである/12 新しい意味作用の運動的獲得としての習慣}
 IV 己の身体の綜合 {1 空間性と身体性/2 身体の統一性と芸術作品の統一性/3 世界の獲得としての知覚習慣}
 V 性的存在としての身体 {1 性は〈表象〉と反射との混合ではなくて一つの指向性である、性的状況における存在/2 精神分析学、実存的精神分析は〈唯心論〉への還帰ではない/3 性は実存を実現するという仕方で実存を表現する/4 性的〈ドラマ〉は形而上学的〈ドラマ〉に還元されないが、性はそれ自体で形而上学的であり、〈のりこえ〉られない/5 弁証法的唯物論の実存的解釈についての註}
 VI 表現としての身体と言葉 {1 失語症理論における経験論、主知主義双方の不十分さ、言語は意味をつ/2 言語は思惟を前提とせず、かえってこれを完成する/3 言葉のなかの思惟、思惟は表現である/4 所作の了解、言語的所作、自然的な標識も純粋に習俗的な標識も存在しない/5 言語における超越、最近の失語症理論による確証/6 言語と世界における表現の奇蹟/7 結論、身体とデカルトの分析}

訳註
解説

【2】1979年6刷 P410+索引・参照文献P22
目次:
訳者序

第二部 知覚された世界 身体の理論がもうすでに知覚の理論である
 I 感覚するということ {1 知覚主体とはどういうるのか/2 感覚することと諸行動との関係:実存の一様態の具体化としての性質、共存としての感覚すること/3 感覚的なるのにとりこまれた意識/4 〈感官〉の一般性と特殊性、感官は〈領野〉である/5 感官の複数性、それをのり超えようとする主知主義の試みと経験論にたいするその正当性、にもかかわらずその反省的分析は抽象的にとどまる、ア・プリオリなものと経験的なもの/6 各感官はそれぞれの〈世界〉をもっている/7 諸感官の交流、感官に「先立ってある」感覚すること、共感覚/8 両眼視にあらわれる単一視像とおなじく解される、諸感官の区別と不可分性、身体をつうじての諸感官の統一/9 世界の一般的象徴系としての身体/10 人間は、 sensorium commune である、知覚的綜合は時間的である/11 反省するとは非反省的なるのを再発見することである
 II 空間 空間は認識の一〈形式〉であるのか
  A 上と下 {1 方向づけは〈内容〉とともにあたえられるのでもなければ、精神の活動によって構成されるのでもない/2 空間的基準、投錨点、実存的空間/3 存在はその方向づけによってはじめて意味をもつ}
  B 奥行 {1 奥行と幅/2 奥行の標識と言われているものは実は動機である、見かけの大きさの分析/3 錯覚は構築されたものではなく、知覚物の意味は動機づけられたものである/4 奥行と〈移行の綜合〉/5 奥行は私と物との関係である/6 高さや幅についても同じことが言える}
  C 運動 {1 運動の思惟は運動を破壊する/2 心理学者たちのあいだでの運動の記述/3 だが、その記述は何を語ろうとするのか/4 運動の現象、またはその主題化に先立ってある運動/運動と動体、運動の〈相対性〉}
  D 生きられた空間 {1 空間性の経験は世界のなかへのわれわれの定着を表現している/2 夜の空間性、性的空間、神話的空間、生きられた空間/3 これらの空間は幾何学的空間を前提とするか、これらの空間こそ根源的だと認めねばならない/4 しかしながら、これらの空間はひとつの自然的空間のうえに構築されている/5 意識の両義性}

 III 物と自然的世界
  A さまざまな知覚的恒常性 {1 形と大きさとの恒常性/2 色彩の恒常性、色彩と照明との〈現出様相〉/3 音、温度、重さの恒常性、触覚経験の恒常性と運動}
  B 物または実在 {1 知覚の規範としての物、物の実在的統一性、物はかならずしも対象ではない、あらゆる所与のあいだの同一性としての、また所与とその意味との同一性としての実在/2 人間〈に先立って〉在る物、人間学的賛辞の彼岸にある物(なぜなら、私は世界の内にあるがゆえに)}
  C 自然的世界 {1 基本型としての、様式としての、個体としての世界、世界は射映をつうじてあらわれるが、悟性の綜合によって措定されるわけではない、移行の綜合/2 世界の実在性とその未完結性、世界は開かれている、時間の核としての世界}
  D 幻覚分析による再検証 {1 客観的思考には幻覚は了解不能、幻覚現象への還帰/2 幻覚物と知覚物/3 幻覚物も知覚物も認識作用より深い作用から生れている、〈始元的臆見〉}
 IV 他者と人間的世界 {1 自然的時間と歴史的時間とのからみ合い/2 人格的諸行為はいかにして沈澱するか、他者はいかにして可能か/3 知覚意識の発見によって可能となった共存/4 自然的世界における精神物理的諸主体の共存、および文化的世界における人間たちの共存/5 だが、複数の自由および〈我れ〉の共存というるのがあり得るか、独我論の永続的真理性、それは〈神にあって〉さえものり超えがたい/6 だが、孤独と他者との交流とは同一現象の二面である、絶対的主観と世界に参加した主観、誕生、中断はされても破壊されはしない交流/7 対象としてでなく私の存在の次元としての社会性、外なる社会事象と内なる社会事象/8 超越の諸問題、真に超越論的なものとはさまざまな超越の Ur-sprung である}

第三部 対自存在と世界内存在
 I コギト {1 コギトを永遠化する解釈/2 その諸帰結―有限性と他者との不可能性/3 コギトへのあらたな還帰、コギトと知覚/4 コギトと感情的指向性、虚偽または幻想の諸感情、世界への参加としての感情/5 まず自分が思惟しているからこそ、私は自分が思惟していることを知るのである/6 コギトと理念、幾何学的理念と知覚意識/7 理念と言葉、表現における表現されたもの/8 無時間的なるのとは獲得されたるのである/9 明証性も知覚とおなじく一つの事実である、必当然的な明証性と歴史的な明証性、心理主義または懐疑主義への論駁、依存的にしてしかる不抜な主観/10 黙せるコギトと語られたコギト、意識は言語を構成するのではなくてひき受けるのだ/11 世界投企としての主観、領野、時間性、生の連関}
 II 時間性 {1 時間は諸物のなかにはない/2 時間は〈意識の諸状態〉のなかにもない/3 時間の観念性? 時間は存在関係である/4 〈現前野〉、過去と未来との地平、作動的指向性/5 時間の推移そのものによる時間の連関/6 主観としての時間と時間としての主観/7 構成する時間と永続性、究極的意識は世界への現前である/8 自己による自己の触発としての時間性/9 受動性と能動性/10 意味作用の場としての世界/11 世界への現前}
 III 自由 {1 全的に自由か、それともまったく自由でないか、そのいずれかだという思考法/2 これでは行動も選択も〈なすこと〉も不可能となる/3 誰が動機に意味をあたえるか/4 感性的世界の潜在的な価値附与作用、世界内存在の沈澱作用/5 歴史的状況の価値附与作用、階級意識に先立つ階級、知的投企と実存的投企/6 〈対自〉と〈対他〉、相互主観性/7 歴史にはいくらかの意味がある/8 自我とそれをとりまく一般性の暈、絶対的な流れがそれ自身にとってもすでに一個の意識である/9 私は無から出発して己れを選択しはしない/10 条件づけられた自由/11 現前における即自と対自との暫定的綜合、私の意味づけは私の外にある}

訳註
解說
参照文献
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