平成5年初版　文庫判　P142　カバー背から端および小口からページ端にかけてヤケ

昭和54年に新星書房から刊行された第七歌集を文庫化。
昭和47〜53年の作品1018首を収録。

目次：
【昭和四十七年】
落合の丘／朝の時間／怒りと愛と／ヨーロッパの旅／長子結婚／渡邊順三氏を憶ふ／冬／一輪の花

【昭和四十八年】
伊豆下田／紅梅／怱忙多事／学園紛争／毒／一茎の花／悼浅見淵氏／七月／山恋ひ／産院にて／秋夜／小川軒主人を悼む／みどり児／彦根の城山／美ヶ原

【昭和四十九年】
厳冬／山内義雄氏を悼む／江戸川／草津楽泉園／底辺／暗愚小心／住居改造のころ／葛温泉／黒部ダム／多胡の碑／代田文誌氏長逝／松本市立図書館にて／白骨の湯／故里／生死

【昭和五十年】
紅梅けぶる／信濃の歌友／彼岸／八年の忌に／歌友哀傷／志摩／歌会にて／中藤英治君の家／赤澤正義氏の家／牛伏寺／父の養家／梅雨のころ／三十年後／残暑の庭／涸沢圏谷／白峰陵

【昭和五十一年】
朝空／古典の講座／たちばなの実／停年退職の友／吉野山／春怱忙／貝母／山室山／白良の浜／霧ヶ峰／八月一日／人／鎮魂歌／別所安楽寺／秋分の日／谷川岳一の倉沢道／谷川温泉／槻もみぢ／御殿場の富士／山をおもひて

【昭和五十二年】
白梅／せむすべなきや／父を憶ふ／大隈庭園／黄砂／鶏鳴／羽曳野の桜／声／白馬岳をおもふ／学期末／癌を悲しむ／斜面荘／夏至／八方尾根／木の実／閑谷学校／備前の旅／花の寺／初木枯

【昭和五十三年】
暖冬／臘梅の自生林／白椿／五月二十日の日に／小鳥と人と／折々に／歌／月下の美人／仕事を思ひて／尾瀬ヶ原／喜怒哀楽／古稀／北京／青龍寺遺址／洛西勝持寺／差出の磯／壇の浦／移りゆく年／幼児／来む春／学校にて

あとがき（橋本喜典）