1997年1刷〜2000年重版　文庫判　セット函イタミ、汚れ、角破れ、セロテープ跡多　各巻カバーキズ・圧痕、表紙開きによる折れ跡、表紙少イタミ

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【1　警視庁草紙　上】2000年3刷　P490　カバー・表紙・裏表紙およびページ前半部折れ跡　カバーキズ・圧痕多　末尾奥付ページ端少シミ汚れ


“初代警視総監川路利良を先頭に近代化を進める警視庁と元南町奉行駒井相模守、元同心、元岡っ引の知恵と力を駆使した対決を2冊で送る。
大久保利通、岩倉具視、一葉、山田浅右衛門ら実在の人物と架空の人物が銀座煉瓦街を駆けめぐる。”（帯文）
目次：
警視庁草紙　上　｛明治牡丹燈籠一／黒暗淵の警視庁／人も獣天地の虫／幻談大名小路／開化写真鬼図／残月剣士伝／幻燈煉瓦街／数寄屋橋門外の変／最後の牢奉行｝
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【2　警視庁草紙　下】2001年2刷　P474　カバー・表紙数ヶ所薄く折れ跡　カバーシミ汚れ、キズ・圧痕多

“警視庁vs元江戸南町奉行所の面々。
広沢真臣、黒田清隆、井上聲、森鴎外、高橋お伝、皇女和宮、清水の次郎長などなど多彩な人物を巻き込む怪事件をめぐり知恵くらべは続く。
華やかな明治の舞台うらに流れる去りゆくものたちの悲哀。”（帯文）
目次：
警視庁草紙　下　｛痴女の用心棒／春愁　雁のゆくえ／天皇お庭番／妖恋高橋お伝／東京神風連／吉五郎流恨録／皇女の駅馬車／川路大警視／泣く子も黙る抜刀隊｝
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解説（和田忠彦）

【3　幻燈辻馬車　上】1997年1刷　P387　カバーキズ・圧痕多、折れ跡、端少イタミ、背ヤケ　扉から目次ページにかけて角折れ跡


“明治の東京、孫娘を横に乗せ辻馬車を走らせる元会津藩士、干潟干兵衛。この孫娘と祖父は大山厳、三遊亭円朝、坪内逍遙、川上音二郎、自由党壮士らが引きおこす事件に巻き込まれていく―。 時代にはじかれてしまった者たちの哀愁。”（帯文）
目次：
幻燈辻馬車　上　｛車の音が消えるとき／壮士たち／仕掛花火に似た命／開化の手品師／花魁自由党／鹿鳴館前夜｝
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【4　幻燈辻馬車　下】1997年1刷　P394　カバーキズ・圧痕多、端少イタミ


“「父《とと》！」と助けを呼ぶお雛の前に突如現われた、西南の役で死んだ父親の幽霊。その父が呼ぶと祖母の幽霊も出現。嘉納治五郎、山川拾松、 三島通庸、自由党の壮士らに幽霊も加え多彩な人々が時代の波にのみ込まれていく。 事実とフィクションをたくみに織りまぜて描かれる明治を生きた人々の哀歓。
他に短篇『天衣無縫』『明治忠臣蔵』『絞首刑一番』を収録。”（帯文）
目次：
幻燈辻馬車　下｛赤い盟約書／その男／刑法第百二十六条／明治叛臣伝｝
明治忠臣蔵／天衣無縫／絞首刑第一番
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解説（鹿島茂）

【5　地の果ての獄　上】1997年1刷　P444　カバーキズ・圧痕多、少シミ汚れ、端少イタミ、背ヤケ


“明治19年、薩摩出身の有馬四郎助は、北海道月形の樺戸集治監の看守に着任した。そこで青年看守の目にしたものは？
次々とおこる奇怪な事件の裏に明かされる意外な事実……。「愛の典獄」と呼ばれた有馬四郎助の若き日の姿。”（カバー裏紹介文）
目次：
地の果ての獄　上　｛石狩・明治十九年秋／樺戸集治監／囚徒行伝／苦役の曠野で／五寸釘の仁義／煉獄脱管届／邏卒報告書／陳姦刑／西郷を撃った男／雪飛脚｝
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【6　地の果ての獄　下】1997年1刷　P462　カバーキズ・圧痕多、端僅イタミ、背ヤケ

“樺戸、空知の北海道二つの監獄を舞台に有馬四郎助をはじめ石川県令・岩村高俊、若き日の幸田露伴、山本五十六の兄・高野襄、監獄教誨師原胤昭、酔っぱらい医者。独休庵、そして加波山事件、秩父困民党の関係者たちが繰り広げる奇想天外な物語。”（帯文）
目次：
地の果ての獄　下　｛空知集治監／義経、弁慶を追う／コタンの出撃／大奇蹟｝
斬好状は馬車に乗って／東京南町奉行／首の座／切腹禁止令／おれは不知火
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解説（縄田一男）

【7　明治断頭台】1997年1刷　P441　カバー袖セロテープ跡


“太政官弹正台（役人の汚職を調べ糾弾する役所）の大巡察、香月経四郎と川路利良がフランス人美女エスメラルダの力を借りて次々とおこる謎の事件を解明する。明治開化期の社会と新政府を題材にした探偵小説の傑作。”（帯文）
目次：
明治断頭台　｛弾正台大巡察／巫女エスメラルダ／怪談築地ホテル館／アメリカより愛をこめて／永代橋の首吊人／遠眼鏡足切絵図／おのれの首を抱く屍体／正義の政府はあり得るか｝
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解説（日下三蔵）

【8　エドの舞踏会】1997年1刷　P429　カバー少圧痕

“海軍少佐・山本権兵衛は将校西鄉従道から、元勲夫人たちの舞踏会への出席勧誘係を命じられた。井上馨、伊藤博文、山県有朋、黒田清隆、大隈重信らの“私”の顔と妻たちの秘められた過去。鹿鳴館を華やかに彩った女たちはそれぞれに……。”（帯文）
目次：
エドの舞踏会　｛序曲・鹿鳴館への誘い／井上馨夫人／伊藤博文夫人／山県有朋夫人／黒田清隆夫人／森有礼夫人／大隈重信夫人／陸奥宗光夫人／ル・ジャンドル夫人／終曲・鹿鳴館の花｝
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解説（田中優子）

【9　明治波濤歌　上】1997年1刷　P398　カバー少圧痕

“未知の国との出会いの地点、港。波濤を分けて港にたどりついた人、出ていった人を描いた作品6篇の連作集。華麗なる人物絵巻の主な登場人物は―
・それからの威臨丸　吉岡長太夫（勇平）　榎本武揚
· 風の中の蝶　南方熊楠　北村透谷
・からゆき草紙　樋ロ一葉　黒岩涙香　村岡茂平次　久佐賀義教”（帯文）
目次：
明治波濤歌　上　｛それからの成臨丸／風の中の蝶／からゆき草紙｝
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【10　明治波濤　下】1997年1刷　P387　扉ページ少汚れ

“・巴里に雪のふるごとく
川路利良、井上毅、 成島柳北はフランスへ旅立った。パリを舞台に日本人女性の他殺死体の発見者ゴーギャ
ン、容疑者ヴェルレーヌ、ルコック警部までも登場し事件は思わぬ方向へ。
・築地西洋軒
鴎外を追ってきたエリス、小金井良精
・横浜オッペケペ
　川上音二郎　貞奴　野口英世　永井荷風”（帯文）
目次：
明治波濤歌　下　｛巴里に雪のふるごとく／築地西洋軒／横浜オッペケペ｝
関連年表
解説（関川夏央）

【11　ラスプーチンが来た】1997年1刷　P508

“日露戦争中、ロシアの内乱を企て日本を勝利に導いた男、怪男児明石元二郎の若き日の物語。明治23年、ひそかに来日し暗躍していた怪憎ラスプーチン。彼はロシア皇太子襲撃を画策していた！？　チェーホフ、二葉亭四迷、 乃木希典、森鴎外までをも巻き込んで日本とロシアの大怪物の対決は続く。”（帯文）
目次：
ラスプーチンが来た　｛怪男児／幽霊旗手／神道占／血妖／宣告／貴婦人／魔界／おどしっこ／地の果てより／残飯戦争／ラスプーチン来る／不死の僧正／浅草十二階／供物／劫火／凶徒津田三蔵／軍艦アゾーヴァ｝
関連年表
解説（津野海太郎）

【12　明治バベルの塔】1997年1刷　P350　カバー端折れ跡

“万朝報の売上げを伸ばすため仕掛けた暗号とは？（表題作）　激石の文体模写をした『牢屋の坊っちゃん」、牛鍋屋チェーンの木村荘平が始めた火葬場のこけら落しは誰に？ （『いろは大王の火葬場」）　幸徳秋水を四分割して描いた『四分割秋水伝』の4篇を収めた短篇集。『明治暗黒星」併収。”（帯文）
目次：
明治バベルの塔　｛明治バベルの塔／牢屋の坊っちゃん／いろは大王の火葬場／四分割秋水伝／作者後口上｝
明治暗黒星
関連年表
解説（橋本治）

【13　明治十手架　上】1997年1刷　P456　裏表紙折れ跡

“石川島という大牢獄島。そこでの地獄模様を目の当たりにした元八丁堀与力の原胤昭は、美しいクリスチャンの姉妹に影響され、出獄人保護の仕事をはじめた。その前に立ちはだかる残酷無比な看守と巡査たち。岸田吟香、小林清親、星亨、ドクトルヘボンらも登場し繰り広げられる大ロマンの決定版。”（帯文）
目次：
明治十手架 上　｛原胤昭座談抄／牢獄島／凶獄卒／恍惚と惨劇／十字屋絵草紙店／罪びとの波止場／切支丹の町奴／巾着切りぬらりひょん／どろん・ぬらりひょん／奥徒行伝／アラダル溶闇／開化の首斬り人／妖花は風に舞って／怪物とその用心棒／サルマタは飛ぶ／似顏絵／化師の秀／錦絵六壮士／物怪集う／星の涙の降る夜に／幻架｝
関連年表

【14　明治十手架　下】1997年1刷　P432　カバー端折れ跡、僅破れ

“十手架とは？　美しき姉娘は無残にものどを突く。 熱血漢原胤昭は、十字になった十手をかざして悪に挑むが……。自由党の壮士、幼き一葉、漱石、子規らも姿を見せ、奇想天外の物語は意外な結末へ。
『明治かげろう俥』『黄色い下宿人』収録。”（帯文）
目次：
明治十手架　下　｛けだもの勝負第一番／姉いずこ／けだもの勝負第二番／破牢の企て／けだもの勝負第三番／鬼さんこちら／けだもの勝負第四番／けだもの勝負第五番／胤昭座談終篇｝
明治かげろう俥／黄色い下宿人
関連年表
解説（清水義範）