十六世紀ドイツにおける宗教紛争と言論統制 神学者たちの言論活動と皇帝・諸侯・都市 蝶野立彦 彩流社

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2014年 A5判 P738+索引P19+資料 帯・カバー僅汚れ

“宗教戦争・紛争の時代の神学者たちの言論活動の徹底検証
「宗教的な自由・自治の追求」として始まったドイツの宗教改革は16世紀半ば以後の宗教対立の激化のなかで「統治権力による管理・統合のシステム」に組み込まれていった。
宗教紛争の下での「神学者たちの言論・プロパガンダ活動」に着目し、そこで用いられた様々な「情報媒体」そして「言論や情報媒体が及ぼした社会的政治的作用」と「それに対する統治権力の側の対応」に光を当て、歴史的変化のメカニズムを解明する。”(帯文)

目次:
序文

序説 研究史的概観と問題点の整理 ―「宗教改革と宗派化」「神学論争と都市紛争」「大衆的情報伝達と公共性 (公共圈)」
 (一)「ドイツの宗教改革と宗派化」をめぐる学説の再検討 ―ブリックレとシリングの議論を中心に
  (1)ブリックレ説の検証 ―「共同体宗教改革から諸侯宗教改革への展開」モデルの妥当性
  (2)シリング説の検証 ―「宗派に基づく上からの社会・国家統合」モデルの妥当性
 (二)十六世紀のドイツ・ルター派地域における神学論争と都市紛争 ―紛争の《争点》と言論統制
  (1)十六世紀のドイツ・ルター派の宗教的論争・紛争の歴史的位置づけ ―研究史的概観
  (2)神学者たちと統治権力の対立の《争点》 ―「言論の自由」と「言論の管理」のせめぎ合い
 (三)「十六世紀ドイツの大衆的情報伝達と公共性(公共圈)」に関する研究史と予備的考察
  (1)「初期宗教改革期の大衆的情報伝達と公共性」に関する研究 ―印刷媒体、大衆プロパガンダ、都市の公論の多層性、宗教改革的公共性
  (2)「十六世紀の帝国議会と帝国の諸公共圏」に関する研究 ―帝国議会と帝国諸地域のコミュニケーション・認知関係、部分的公共圈、シュマルカルデン同盟の政治的プロパガンダ
  (3)「反《仮信条協定》プロパガンダ」と「十六世紀後半の宗教紛争下の情報伝達」に関する研究 ―帝国議会の公共圈に抗う都市マクデブルク、神学論争と検閲、都市紛争と帝国の諸公共圈

【第一部 反《仮信条協定》の闘い(一五四八年〜一五五一年)とマクデブルクの神学者たち】
第一章 都市マクデブルクと反《仮信条協定》プロパガンダ ―反《仮信条協定》の闘い(一五四八年〜一五五一年)を支えた情報環境と言論構造
 問題の所在:
 (一)われらの神の官房(unsers Herrgotts Kanzlei)
  (1)マクデブルク ―例外的な都市
  (2)フラキウス ―反《仮信条協定》プロパガンダを指揮した神学者のプロフィール
  (3)都市マクデブルクの印刷業と反《仮信条協定》プロパガンダ
 (二)《仮信条協定批判の言論》の構造 ―初期宗教改革運動(一五一七年〜一五二五年)との比較
  (1)印刷物の生産
  (2)プロパガンダの主体
  (3)プロパガンダのテーマ
  (4)批判のターゲット
  (5)情報伝達の手段と《想定された受容層》
 (三)反《仮信条協定》闘争期の大衆向けのプロパガンダ
  (1)「視覚的な情報伝達」に依拠したプロパガンダ ―絵入りビラ、パンフレットの挿絵、メダルやビールジョッキのレリーフ、「三頭の怪物」の図柄
  (2)「口頭での情報伝達」に依拠したプロパガンダ ―歌を用いたプロパガンダ
 (四)反《仮信条協定》プロパガンダと統治権力批判
 (五)反《仮信条協定》の情報媒体の流通・伝播とその影響 ―ザクセン選帝侯領の場合
 (六)分析の総括

第二章 都市マクデブルクの闘いと《神学者たちの言論》の政治的機能 ―シュマルカルデン同盟、皇帝への抵抗、帝国の諸公共圏
 問題の所在
 (一)反《仮信条協定》闘争期(一五四八年〜一五五一年)における都市マクデブルクの権利主張とプロパガンダ
  (1)「宗教の自由」と「古き自由」 ―都市マクデブルクによる「二本立ての権利主張」
  (2)都市マクデブルクの歴史的歩み ―都市自治の追求、宗教改革の導入、皇帝への抵抗
  (3)「宗教ゆえの迫害」「宗教ゆえの抵抗」 ―都市マクデブルクによる抵抗権の主張と《神学者たちの言論》の政治的機能
 (二)シュマルカルデン同盟による政治宣伝と《神学者たちの言論》の役割 ―政治宣伝に動員される神学者たち
  (1)シュマルカルデン同盟協約(一五三一年) と軍事行動の正当化 ―「宗教ゆえの攻撃」と「宗教のための自衛・相互救援」の論理
  (2)ブラウンシュヴァイク公をめぐる抗争(一五三八年〜一五四二年) とシュマルカルデン同盟のプロパガンダ ―プロテスタント諸侯の政治宣伝とルターの発言
  (3)シュマルカルデン同盟による政治宣伝の手法 ―「帝国議会に対する法的弁明」と「大衆向けの韻文プロパガンダ」
 (三)シュマルカルデン戦争期(一五四六年〜一五四七年)のプロパガンダと「宗教ゆえの戦争」の論理
  (1)シュマルカルデン戦争の展開と《皇帝とシュマルカルデン同盟の言論による戦い》
  (2)シュマルカルデン戦争期の韻文プロパガンダにおける「抵抗の正当化」の論理 ―「ドイツの自由」と「プロテスタント的宗教」の危機
 (四)反《仮信条協定》闘争期のマクデブルク市参事会と神学者たちのコラボレーション ―反《仮信条協定》プロパガンダに見られる「政治」と「宗教」の力関係
  (1)反《仮信条協定》闘争期の韻文プロパガンダにおける「抵抗の正当化」の論理
  (2)シュマルカルデン同盟のプロパガンダと都市マクデブルクのプロパガンダ ―共通点と相違点
  (3)マクデブルク包囲戦の展開(一五五〇年〜一五五一年)
  (4)マクデブルク包囲戦期の神学者たちの発言 ―「帝国議会での政治的交渉」への批判と「黙示録的戦い」の観念
  (5)マクデブルク包囲戦期のマクデブルク市参事会の発言 ―「黙示録的戦い」から「二本立ての権利主張」へ
  (6)マクデブルク包囲戦の終結と「都市マクデブルクの闘い」の神話的イメージ
  (五)分析の総括

第三章 仮信条協定に対する神学者たちの闘い ―「政治的和平」に対する「宗教」の側からの異議申し立て
 問題の所在
 (一)皇帝カール五世の宗教政策とエラスムス主義 ―「合議による宗教的宥和のプロジェクト」としての仮信条協定
  (1)皇帝の二つの選択肢 ―「カトリックへの復古」か、「帝国議会での調停」か
  (2)エラスムスの調停的神学とルター、そして皇帝陣営のエラスムス主義者たち
 (二)ザクセン選帝侯領における仮信条協定の受容と「アディアフォラ(Adiaphora)」 ―「宗教的宥和」策に巻き込まれる神学者たち
  (1)仮信条協定に対する帝国の諸侯・諸都市・神学者たちのさまざまな認知と反応
  (2)ザクセン選帝侯領における《仮信条協定》受容の独自性 ―領邦等族との合議に基づく『仮信条協定の代替案』の作成へ
  (3)『仮信条協定の代替案』とメランヒトンのアディアフォラ理論
 (三)マクデブルクの神学者たちの「アディアフォラ」批判 ―「政治による宥和」への反作用としての「宗教における差異」の主張
  (1)アディアフォラと「人間的利害による宗教の改竄」 ―《正義/悪》の差異の隠蔽
  (2)「君主たちによる政治的和平」のためのアディアフォラ ―「平和」という大義への批判
  (3)「隠れた敵」と預言者的言論への傾斜 ―《正義/悪》の差異の暴露
 (四)マクデルクの神学者たちのプロパガンダ戦略
  (1)真実の暴露 ―私信・公文書の無断出版
  (2)表と裏 ―反《仮信条協定》の視覚的プロパガンダと「裏側に隠れ潜む悪」のイメージ
  (3)誹謗中傷、騒乱扇動「プロパガンダ行為」そのものの争点化
 (五)分析の総括

【第二部 十六世紀後半のドイツ・プロテスタント地域における宗教紛争と言論統制】
第四章 宗教的一致から言論統制へ ―プロテスタントの内部分裂がもたらした「危機」とプロテスタント諸侯による「宗教的一致」の試み
 問題の所在
 (一)一五五〇年代における宗教政治情勢の変化とドイツ・ルター派の神学論争
  (1)『パッサウ条約』(一五五二年)と『アウクスブルクの宗教平和』(一五五五年)
  (2)オジアンダー論争(一五五O年〜) とマヨール論争(一五五二年〜)
  (3)「プロテスタント神学者会議の開催による宗教的和解」のプランとその失敗(一五五三年〜一五五七年)
  (4)エルネスト系ザクセン公領へのフラキウスの招聘(一五五七年) ―エルネスト系ザクセン公による「純粋なるルター主義への回帰」政策
 (二)ヴォルムス宗教討論会(一五五七年)の失敗が生み出した状況 ―「プロテスタントの内部分裂の実態」をめぐる言論による闘い
  (1)カトリックとプロテスタントの神学的合議の失敗と「プロテスタントの宗教的不一致」の顕在化
  (2)プロテスタント神学者たちによる『決議文』の出版 ―メランヒトンによる「プロテスタントの宗教的一致」の偽装
  (3)『決議文』に対する反駁書の出版 ―カトリック神学者たちによる「プロテスタントの内部分裂」の暴露
 (三)フランクフルト・アム・マインでのプロテスタント諸侯会議(一五五七年〜一五五八年) ―プロテスタント諸侯による「宗教的一致」の模索と言論統制への傾斜
  (1)ヴォルムス宗教討論会への対応と第一回フランクフルト諸侯会議(一五五七年)
  (2)第二回フランクフルト諸侯会議と『フランクフルト協定』(一五五八年) ―「プロテスタントの内部分裂」の風評と帝国の諸公共圏
  (3)『フランクフルト協定』に対する反発と抵抗 ―エルネスト系ザクセン公による『ヴァイマール論駁書』の出版(一五五九年)
 (四)ナウムブルクでのプロテスタント諸侯会議(一五六一年) ―諸侯による「宗教的一致の体裁づくり」と神学者たちの「言論の自由」
  (1)『ヴァイマール論駁書』が呼び起こした波紋とナウムブルク諸侯会議への道程
  (2)《アウクスブルク信仰告白のテキストの選定》をめぐる諸侯の駆け引きとカルヴァン主義の聖餐論
  (3)「宗教的一致の体裁の維持」か、それとも「神学的誤謬の断罪」か ―トリエント公会議への対応とエルネスト系ザクセン公の離反
  (4)『ナウムブルク決議』の締結とリューネブルクでの神学者会議(一五六一年) ―「宗教的一致の体裁づくり」のための言論統制と神学者たちの抵抗
 (五)分析の総括

第五章 神学者たちと都市紛争 ―《神学者たちの言論》が都市社会に及ぼした影響と統治権力の対応―
 問題の所在
 (一)一五五四年の都市マクデブルクの紛争 ―教会規律を契機とする紛争(1)
  (1)一五二〇年代〜一五四○年代のザクセン選帝侯領の諸都市における教会規律をめぐる紛争
  (2)一五五四年の都市マクデブルクの教会条例
  (3)一五五四年の教会条例の導入に端を発する刺蝶と衝突
 (二)一五五六年〜一五六〇年のロストックの紛争―教会規律を契機とする紛争(2)
  (1)T・ヘシュジウスの登場 ―「闘争の神学者」のプロフィール
  (2)ロストックの紛争の展開
  (3)ロストックの紛争における《争点》の変化 ―「教会規律をめぐる対立」から「言論をめぐる対立」へ
 (三)一五五八年〜一五六三年のイェーナの紛争 ―神学論争を契機とする紛争
  (1)イェーナの神学者たちの内紛と『ヴァイマール論駁書』の編纂の主導権争い
  (2)都市社会における紛争の拡大 ―イェーナの市参事会員と学生たちの行動
  (3)「穏健派神学者たちの拘禁」から「ヴァイマール公開討論会」ヘ ―神学的論点をめぐる対立
  (4)市民への教会規律処分を繰り返す神学者たち ―教会規律をめぐる神学者たちと市民との対立
  (5)宗教的懲罰権は「聖職者の権限」か、それとも「為政者の権限」か? ―教会規律の管轄権をめぐる神学者たちとエルネスト系ザクセン公との対立
  (6)エルネスト系ザクセン公による言論統制措置と神学者たちの抵抗 ―「言論の自由」をめぐる対立
  (7)ユーデックスのパンフレットに関する皇帝・帝国等族のクレームと神学者たちの追放
  (8)追放された神学者たちとエルネスト系ザクセン公とのあいだの言論による抗争 ―都市の公共圏と帝国の諸公共圏を舞台にした闘争
  (9)一五六二年〜一五六三年の教会巡察と聖職者たちの大量追放
 (四)分析の総括

第六章 神学者たちによる「言論の自由」の主張とその政治的・制度的帰趨 ―《神学者たちの言論》をめぐる「自由」と「管理」の弁証法
 問題の所在:
 (一)ニーダーザクセン=クライス会議での『リューネブルク指令書』の公布(一五六二年) ―「地域平和の維持」という大義による言論統制の強化:
  (1)第二次聖餐論争とハンブルク及び都市ブレーメンの紛争
  (2)『リューネブルク指令書』における言論統制の論理 ―「地域平和のための言編統制」と「神学的言論の《個人的意見》への格下げ」
 (二)フラキウスとガッルスの『書状』(一五六二年)における「言論の自由」の主張 ―「言葉による自力救済の権利」としての「言論の自由」
 (三)帝国及びプロテスタント諸領邦・諸都市における言論統制の進展
  (1)神聖ローマ帝国法の次元での言論統制の展開と『リューネブルク指令書』 ―「正統教義に反する情報媒体の規制」から「誹謗中傷的な情報媒体の規制」へ
  (2)「誹謗行為の禁止」という法的観念の歴史的背景 ―「私的な懲罰・制裁行為の禁止」と「統治権力による裁判権・制裁権の管理」
  (3)一五六〇年代〜一五八○年代のプロテスタント諸領邦・諸都市における説教統制の趨勢 ―「個人攻撃」及び「私的感情」という論点の浮上
 (四)「和協信条」(一五七七年)及び「和協信条書」(一五八O年) の導入と署名強制 ―「言論の管理」の思想の超地域的承認
 (五)分析の総括

結論
 (1)マクデブルクの神学者たちの言論活動を促進した諸要因
 (2)ドイツ・プロテスタント地域の言論統制を促進した諸要因
 (3)総括、そして残された課題



省略記号一覧
史料・参考文献リスト
あとがき

付録資料I
 『ザクセンの乙女の嘆きと願い』(全訳)
付録資料II
 表1 「一五四八年〜一五五一年に都市マクデブルクで制作された絵入りビラ」
 表2 「一五四八年〜一五五一年に都市マクデブルクで成立・流通したと推定される歌(同時期の印刷媒体による流通が確認されていないもの)」

事項・地名素引
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