2010〜2015年 A5判 カバー端僅イタミ、僅ヤケ
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“意味がことばの精髄であり、本質であるとするならば、意味とは何かを明らかにすることは、言語研究の究極の目標の1つと言えよう。本講座では、言語学のみならず、文学、哲学、論理学、社会学、心理学、精神分析、教育、医療など様々な分野における第一線の研究者による、意味に関する80以上の論考が7巻に分けて編集されている。本講座は、こうした幅広い観点から意味の問題にアプローチし、21世紀における新しい形の意味研究を模索するものである。”(カバー袖紹介文より)
言語学の研究分野「意味論」に関する諸々のテーマについての講座。
【第1巻 語・文と文法カテゴリーの意味】2010年 P245 カバー裏僅キズ
目次:
1 語の意味をめぐって(国広哲弥)
2 多義性とカテゴリー構造(松本曜)
3 文の意味と真偽性(阿部泰明)
4 否定の諸相(今仁生美)
5 日本語のテンスとアスペクトの意味の体系性(須田義治)
6 ヴォイスの意味(鷲尾龍一)
7 意味役割(菅井三実)
8 動詞の意味と統語構造(影山太郎)
9 形容詞の意味―「多い」を中心として―(久島茂)
10 名詞句の意味(西山祐司)
11 代名詞の意味(神崎高明)
12 不定冠詞の役割(樋口昌幸)
【第2巻 構文と意味】2012年 P260
目次:
1 認知のダイナミズムと構文現象 ―認知的意味の反映としての構文―(山梨正明)
2 構文的意味とは何か(大堀壽夫、遠藤智子)
3 二重目的構文と与格交代(加賀信弘)
4 使役構文をめぐって(高見健一)
5 結果構文の意味論(小野尚之)
6 条件構文をめぐって(藤井聖子)
7 比較構文の御用論(澤田治)
8 場所句倒置構文をめぐって(奥野忠徳)
9 壁塗り交替(岸本秀樹)
10 中間構文の意味論的本質(吉村公宏)
11 数量詞遊離構文とアスペクト制約(三原健一)
12 コーパス分析に基づく構文研究(李在鎬)
【第3巻 モダリティI・理論と方法】2014年 P271
目次:
1 モダリティの定義をめぐって(ナロック・ハイコ)
2 論理学におけるモダリティ(飯田隆)
3 モダリティの類型論(堀江薫)
4 日本語モダリティの分類(仁田義雄)
5 文の意味階層構造と叙述の類型(益岡隆志)
6 否定・疑問とモダリティ(安達太郎)
7 日本語モダリティの史的変遷(近藤泰弘)
8 古代語のモダリティ(高山善行)
9 英語モダリティの分類と否定の作用域(澤田治美)
10 ムードの意味(安藤貞雄)
11 スペイン語におけるムードとモダリティ(和佐敦子)
12 フランス語におけるムードとモダリティ(阿部宏)
13 ドイツ語におけるムードとモダリティ(宮下博幸)
【第4巻 モダリティII:事例研究】2012年 P235
目次:
1 英語法助動詞のモダリティ(柏本吉章)
2 英語モダリティと動機づけ(長友俊一郎)
3 未来性とモダリティ(吉良文孝)
4 日英語の認識的・証拠的モダリティと因果性(澤田治美)
5 認識的モダリティの意味的関連性からみた日英語の束縛的モダリティ(黒滝真理子)
6 認識的モダリティの意味と談話的機能(宮崎和人)
7 意志表現とモダリティ(土岐留美江)
8 「のだ」の意味とモダリティ(野田春美)
9 終助詞とモダリティ(半藤英明)
10 副詞とモダリティ(杉村泰)
11 モダリティの対照研究―日本語と中国語を例に―(井上優)
12 日本語教育から「日本語のモダリティ」を考える(守屋三千代)
【第5巻 主観性と主体性】2011年 P251
目次:
1 Subject―主語・主観―をめぐる哲学的断片(大庭健)
2 モダリティにおける主観性と仮想性(澤田治美)
3 日本語と主観性・主体性(池上嘉彦)
4 主観性に関する言語の対照と類型(上原聡)
5 文法化と主観化(秋元実治)
6 日本語における文法化と主観化(青木博史)
7 共同注意と間主観性(本田啓)
8 英語形容詞の主観性(八木克正)
9 日本語のダイクシス表現と視点、主観性(澤田淳)
10 日本語思考動詞の主観性(小野正樹)
11 日英語の主観性を表す(森本順子)
12 敬語と言語主体―敬意・主観性・モダリティ―(滝浦真人)
【第6巻 意味とコンテクスト】2012年 P217
目次:
1 直示とコンテクスト(渡辺伸治)
2 言語行為と発話のコンテクスト(久保進)
3 コンテクストと前提(加藤重広)
4 意味と含み(清塚邦彦)
5 関連性理論とコンテクスト(東森勲)
6 論理的意味論におけるコンテクスト(野本和幸)
7 モダリティとコンテクスト(澤田治美)
8 メタファー理解プロセスと意味(中本敬子)
9 とりたてとコンテクスト(野田尚史)
10 指示表現と結束性(庵功雄)
11 感動詞とコンテクスト(富樫純一)
【第7巻 意味の社会性 付 総目次・総索引】2015年 P293
目次:
1 社会システムと意味(山口節郎)
2 記号論と社会学(亘明志)
3 意味分析の拡大に向けて(児玉徳美)
4 呼称・人称と社会(堀井令以知)
5 日本社会における在日外国人の本名と通名の意味(リリアン テルミ ハタ)
6 言語とジェンダー(クレア・マリィ)
7 翻訳の社会的意味(影浦峡)
8 国語の共有とと解釈すること―国語発送論的解釈―(北山修)
9 医療コミュニケーションと医療コミュニケーション研究(野呂幾久子)
10 司法の場における言語使用(堀田秀吾)
11 災害とコミュニケーション(名嶋義直)
12 選手とコーチの間のコミュニケーションに関する一考察(東海林祐子)
13 「断り」の意味論と国語教育(森山卓郎)
総目次
総索引