1978年新訂増補版 A5判 P357 ビニールカバー端少キレ 小口少汚れ
“三島由紀夫、石川淳、谷崎潤一郎ら、現代日本文学の精髄を縦横に論ずる、鬼才澁澤龍彦の絢爛たる批評集成”(帯文)
1972年の旧版に数篇を加えた増補版。
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目次:
石川淳 {評伝的解説/『夷斎遊戯』/石川淳と坂ロ安吾―あるいは道化の宿命について}
三島由紀夫 {三島由紀夫氏を悼む/絶対を垣間見んとして……/『天人五衰』/輪廻と転生のロマン―『春の雪』および『奔馬』について/『音楽』解説/セバスティアン・コンプレックスについて―三島戯曲の底にあるもの/女だけの女の芝居―『サド候爵夫人』を見て/サドと三島文学/『午後の曳航』/『美の襲撃』/サロメの時代/琥珀の虫/三島由紀夫とデカダンス―個人的な思い出を中心に}
稲垣足穂 {タルホ星頌/『少年愛の美学』/『僕のユリーカ』『東京通走曲』/『ヒコーキ野郎たち』}
林達夫 {エピキュリアン・リヴレスク}
滝口修造 {卵形の夢}
埴谷雄高 {あの頃の埴谷さん}
吉行淳之介 {終戦後三年目……}
鷲巣繁男 {形而上学のカテドラルのために……}
野坂昭如 {『エロ事師たち』解説/『骨餓身峠死人葛』}
花田清輝 {『花田清輝著作集』に寄せて/花田清輝頌}
安西冬衛 {『安西冬衛全詩集』}
泉鏡花 {吉村博任『泉鏡花―芸術と病理』}
谷崎潤一郎 {地震と病気―谷崎文学の本質/『瘋癲老人日記』/谷崎潤一郎とマゾヒズム}
堀辰雄 {堀辰雄とコクトー/海彼の本をめでにけるかも}
日夏耿之介 {錬金の幻夢にこがれ……/魔道の学匠}
江戸川乱歩 {玩具愛好とユートピア―乱歩文学の本質/『パノラマ島奇談』解説}
久生十蘭 {『久生十蘭全集』第二巻の解説/スタイリスト・十蘭}
夢野久作 {夢野久作の不思議/『夢野久作全集』第一巻}
小栗虫太郎 {『黒死館殺人事件』解説}
橘外男 {『青白き裸女群像・他』解説}
岡本かの子 {岡本かの子―あるいは女のナルシシズム}
中井英夫 {『悪夢の骨牌』}
吉岡実 {吉岡実の断章}
南方熊楠 {悦ばしき知恵―あるいは南方熊楠について}
あとがき