1990年 14.3×22.1 P252 表紙ヤケ、シミ汚れ 小口および扉ページ端少ヤケ 少反り
全252ページのうち特集175ページ。
目次:
【現代芸の英雄時代3】ガートルード・スタインの「成り立ち」(金関寿夫)
【世紀末的魂と夢16】架空の人物画像(富士川義之)
【耳目抄98】丘の上の煙(竹西寛子)
【詩】
白鷺(正津勉)
多島海(松浦寿輝)
アルゴー、失われた航海の目的(城戸朱理)
【新連載 食客風雲録1】扇鵲、非常の人と知る(草森紳一)
特集 バルガス=リョサ なぜ作家は大統領をめざすのか?
【混沌と文学】
バルガス=リョサのジャンプ(杉山晃)
混沌より秩序を?(野谷文昭)
憂愁のバルガス=リョサ(太田昌国)
【現代ペルーの病弊を描いた近未来小説】マイタの物語(リョサ 訳:杉山晃 絵:聴濤幸子)
【リョサ初のエロティック小説)継母礼讃(リョサ 訳:西村英一郎)
【ミステリー作家りョサ】軽くて重いミステリー(鼓直)
【リョサの青春時代 二人の妻の間で】若き日のリョサ フリアとパトリーシア(杉山晃)
【リョサの物語世界】
伽藍と繭(木村榮一)
マリオの世界一日周遊 『世界終末戦争』論(立花英裕)
リトゥーマの帰還(安藤哲行)
風と潮流に向かって ホロコーストを回避する小説の手法(井尻直志)
【政治家リョサ】作家はペルーを救うか? バルガス リョサの政治プラン(南宏介)
【インタヴュー】なぜ私は大統領選挙に出馬するのか? 悪魔は私たちの内部にいる(リョサ 訳:渡辺隆司)
【評伝】評伝バルガス=リョサ ラテン・アメリカに生まれた作家の宿命(立林良一)
【著作解題】バルガス=リョサ図書館(立林良一)
コラム 世界の文学
【アメリカ】母を探して、娘は謎の六十年代にワープした ピンチョンの新作『ヴァインランド』(越川芳明)
【フランス】愛猫を語る作家たち 『筆代わりの猫』(芳川泰久)
【イギリス】種明しそれともめくらまし M・フレイン『その仕掛け』(高橋和久)
【ドイツ】死と再生のファンタスマゴリー トーマス・ヘトヒェの『ルートヴィヒは死ななければならない』」(河野みどり)
【イタリア】夢の書 エルサ・モランテ『日記・一九三八年』(望月紀子)
【ソ連・東欧】ソ連文壇で激化する民族対立(沼野充義)
【ラテンアメリカ】書かない理由 エルネスト・サバト『文字と血の間』(安藤哲行)
【中国】旗袍の上海 茅盾と一九三〇年代(藤井省三)
【幻想】天稟豊かな女性作家カントレル 薬一回ブラム・ストーカー賞受賞作『館』と、『嶺』(大瀧啓裕)
【今月の作品】(大岡信)
【われ発見せり】マレーヴィチ/ベケットの筆触について(倉石信乃)