1994年1刷 ページ部分14.9×20.0 P571 帯・函少汚れ 本体元パラ少イタミ、端破れ、背少ヤケ 小口少時代シミ 月報付
目次:
【サド研究】
第一部 評論・エッセイ {サド侯爵の真の顔 三島由紀夫「サド侯籍夫人」について/サド映画私見}
第二部 作品解説 {『美徳の不幸』ついて/『新ジュスチイヌ』について/『悪徳の栄え』について/『閨房哲学』について/『ソドム百二十日』について/『恋の罪』について/『末期の対話』について/『食人国旅行記』について/偽作『ゾロエ』について}
第三部 サド裁判をめぐって {サドは無罪か 裁判を終えて}
あとがき
【エロティシズム】
{セクシュアルな世界とエロティックな世界/眼の欲望/エロスの運動/女のエロティシズム/存在の不安/同性愛と文学について/十人の性科学者/異常と正常/処女の哲学/胎内回帰願望について/性のユートビア/女性不完全論/反自然の性愛技巧/自己破壊の欲求/エロティック・シンボリズムについて/性の恐怖と不能/アダムの裸体について/愛は可能か/セックス開放論/近代文学における黒いエロス/童話のエロティシズム/あとがき(初版)/クラナッハの裸体(文庫版あとがきにかえて)
【幻想の画廊から】
I {空間恐怖と魔術 スワンベルクとブロオネル/女の王国 デルヴォーとベルメエル/イメージの解剖学 ふたたびベルメエル/卵・仮面・スフィンクス レオノール・フィニーの世界/夢みる少女 バルテュスの場合/混沌から生成へ タンギーの世界/マグリットの冷たい夢 終末の責空/神の香具師ゾンネンシュターン 月の精の画家/サルバドール・ダリの両極性 堅いものと軟らかいもの/光り輝くルネサンスの幻影 ダリ展を見て/『百頭の女』と『スナーク狩』 マックス・エルンスト/ピカビアと機械崇拝 あるダダイスト/存在し得ない空間 M・C・エッシャー}
II {ボマルツォの「聖なる森」/崩壊の画家モンス・デシデリオ/だまし絵・ひずみ絵 ホルバインその他/メタモルフォシス アルチンボルドを中心に/一角獣と貴婦人の物語/北欧の詩と夢 ベックリンとクリンガー/密封された神話の宇宙 ギュスターヴ・モロオ展を見て/幻想の城 ルドヴィヒニ世と郵便屋シュヴァル/人形愛 あるいはデカルト・コンプレックス/仮面のファンタジア/あとがき(初版)/あとがき(新版)}
【NUDE のカクテル】
{序章/第一章 セミヌードの時代/第二章 ヌード・プロフェショナル/第三章 和毛・碧眼の美女たち/第四章 オンナ・部分の追究/第五章 昭和元禄の若いハダカ}
【補遺 一九六八年】
{「美神の館」への招待/愛の文学と女流作家のシチュエイション/拳玉考/血まみれの伯爵夫人/『砂の上の植物群』に描かれた性について 吉行淳之介/足穂頌/CLITORIS/西洋の妖怪 フランケンシュタイン、オオカミ男、ドラキュラ/オーブリ・ビアズレー 「美神の館」解題/異常性愛論/『栗田著作集』(推薦文)/時代の子、カザノヴァ/ピエール・モリオン『閉ざされた城のなかで描かれたイギリス人』解説/血と薔薇コレクション ポール・デルヴォー/血と薔薇コレクション クロヴィス・トルイユ ネクロフィリアの画家/血と薔薇コレクション ピエール・モリニエ 夢魔の画家/ないないづくし わが青春記}
解題(出口裕弘、松山俊太郎、巌谷國士)
月報:インタヴュー 「新人評論」の頃(大塚讓次―友人 インタヴュアー:出口裕弘)