昭和41年　Ａ５判　P163　全体に経年によるヤケ、汚れ、少イタミ

“宇宙旅行でまず第一にぶつかる問題は、どうすれば、地球の大きな引力をふりきって出発できるかということです。もしこの引力をたちきることができたら―ところが、ここに、そういう材料を発明した人がいました。ケイバーリットの発明者、ケイバーです。「ぼく」は、ケイバーと、ケイバーリットをつかって作った宇宙船にのって、月へいきました。
そこでぼくたちはなにを見たでしょうか。
そこはぼくたちのそうぞうもつかない、ふしぎなおそろしい世界でした。
ぼくはいのちからがら、地球ににげ帰りましたが、月人につかまって、ただひとり月の世界にとりのこされたケイバーはどうなったでしょう。”（本書「はじめに」より）

目次：
おかしな男
ケイバーの研究
ケイバーリット
すごい計画
月へむかって
着陸
月の植物
あやしい物音
月人
地下のとりこ
光の小川
銀色のキノコ
おわれおわれて
前とうしろの敵
わかれわかれに
おき手紙
とびさったガラス球
ケイバーからの通信