1985年 A5判 P278 表紙少スレ、背から端にかけてヤケ、少汚れ 小口シミ汚れ、ヤケ 目次ページ上角少折れ跡
全278ページのうち特集209ページ
目次:
【連載 幻想の東洋 2】最古の民・最涯ての怪異 ある世界の散文(彌永信美)
【連載 失われた精神】レーニンの失語症(承前)(杉下守弘)
【歩行と思索】
記録する側の問題 実験I(きたやまおさむ)
雪の幻想(篠田浩一郎)
【連載 東京日記 第十回】三善晃の世界(5)(遠山一行)
【連載 マクシム・デュ=カンまたは凡庸な芸術家の肖像 第三部 17】葬儀のあとで(蓮實重彦)
特集 博物学のすすめ 蒐められた物の世界像
【エッセイ】
工場からもう一度劇場へ(村上陽一郎)
博物誌の政治学 英語の“savage”をめぐって(磯田光一)
生物学は本質的に博物学(中村桂子)
【博物学的思考】博物学 闇に投じた光に浮ぶ像(荒俣宏)
【博物学と現代】死物の科学 ジョン・ソーンの「博物館としての家」を中心に(高山宏)
【蒐集への情熱】
メラヴィリエ・デルレ・コーゼ(物たちの珍しさ) メティチ家宮廷の博物学(若桑みどり)
アタナシウス・キルヒャーの窃視(川島昭夫)
アッサンブラージュの世紀 博物学者ジョン・ソーンと同時代の断片・収集の美学(J・クレイ 訳:高山宏)
ロマン主義時代のコレクション その体系と偏狂(P=M・ド・ビアジ 訳:山田登世子)
所有された油絵(J・バージャー 訳:里麻静夫)
【描写の博物学】
伊藤若冲の夢を孕む《物たち》の世界(由良君美)
「平和」のなかの博物学 予楽院近衛家熙の絵画から(芳賀徹)
【エクリチュールの博物学】どんづまりのコメディアン ベケットの認識論的諷刺(H・ケナー 訳・解説:大橋洋一)
【分類知の誕生と終焉】
〈分類的エピスメーテー〉の誕生 一七世紀普遍言語運動と実在文学の探索(H・M・スローター 訳・解説:浜口稔}
《共通の場所(トポス)》の崩壊と破壊 「言葉と物」にふれて(田村俶)
【隠喩としての博物館】
博物館の詩学(S・バン 訳:松浦寿夫、天野知香)
反復、図書館、博物館 ボルヘスをめぐって(A・ボリンスキー 訳:大熊栄)
【博物学を超えて】
都市の博物学(多木浩二)
博物室の炉 『ブヴァールとペキュシェ』をコンテクスチュアルに読む(E・ドナード 訳・解題:高山宏)
【現代哲学の12講 8】想像上のもの(C・ロッセ 訳:三浦要)
【連載 ユダヤ神秘思想の系譜 14】果てしなきもの・無窮(箱崎総一)
【連載 映画のつくり方 第二部 11】軍部と日本映画(佐藤純彌)
【連載 論理の構造 第二回】論理学の正当性(1)(中村元)
【研究手帖】アブノーマルな哲学(室井尚)