1990年 14.5×22.1 P262 表紙少汚れ、少ヤケ
全262ページのうち特集193ページ。
目次:
【世紀末的魂と夢13】アポロンとディオニュソス(富士川義之)
【耳目抄95】同級生の葬儀(竹西寛子)
【詩】
月の岩蔭に蹲んでわたしは春を待つ(吉増剛造)
かつどんひめさま(伊藤比呂美)
ベルリン・ママ(江口透)
【ユリイカの新人1990】
白日の祈り(来住野恵子)
赤頭巾ちゃん(大江豊)
喫茶店にて(正木克美)
庭(早坂類)
【うわさの遠近法11】コラムの誕生と消滅 「茶話」の時代(松山巖)
特集:フランス小説の新しい流れ ヌーボー・ロマン以後
【〈ヌーボー・ロマン〉は変貌したか?】
幻惑(ル・クレジオ 訳:佐藤領時)
デュラスの「空」観(田中倫郎)
【〈台風の眼〉ソレルス】
フィリップ、つぎの一手は?(中沢新一)
ロマン 女たち ファルスの死(ソレルス 訳:中沢新一、鈴木創士)
エッセイ 『女たち』について(ソレルス 訳:宮林寛)
アリア フィリップ・ソレルスについて覚書(鈴木創士)
【新寓話派作家トゥルニエ】
アフリカの情事(トゥルニエ 訳:榊原晃三)
ノヴェル 双生と欠如 トゥルニエ的想像力の起源なき起源(芳川泰久)
【フランス小説の新しい流れ】
ノヴェル 壁を穿つ(エシュノーズ 訳:福田育弘)
ヌーヴォー・ロマンのあとで 距離と拡散(福田育弘)
ミニュイの「新しい世代」 トゥーサン、ドゥヴィル、エシュノーズ(谷昌親)
【同性愛とフランス小説】エイズの前の文学 ドミニク・フェルナンデスの《引き裂かれた》小説(樋口裕一)
【フランスの女性作家たち】「フェミニスム」以後の小説(高頭麻子)
【フランスの異邦人作家たち】
ノヴェル ネッカル河の小舟(ビアンシォッティ 訳:立花英裕)
言語のせめぎあう空間、パリ 祖国を離れた作家達、ビアンシォッティ、クンデラ、コルタサル……(立花英裕)
【フランスにおける日本の文学】パスポートを持たない作家達(セカッティ 訳:立花英裕)
【アンケート】フランス文学大アンケート(饗庭孝男/朝吹亮二/阿部良雄/天沢退二郎/巖谷國士/梅本洋一/江中直紀/藤典洋/城戸朱理/小海永ニ/小林康夫/佐藤朔/篠沢秀夫/篠田浩一郎/白井健三郎/白井浩ニ/絓秀実/鈴木晶/宗左近/高山宏/千葉文夫/中条省平/辻井喬/出口裕弘/利光哲夫/富山太佳夫/西谷修/平井啓之/平岡篤頼/富士川義之/松枝到/松本俊夫/ティエリ・マレ/宮林寛/吉田加南子/四方田犬彦/若林真/若森栄樹/渡辺一民/渡部直己/渡辺広士)
【フランス同時代の小説を読むために】
フランスの文学賞(渡辺芳敬)
フランス現代作家紹介(川竹英克、千葉文夫、中村亮二、福田順子、他)
年表 フランス小説1975-1980
コラム 世界の文学
【アメリカ】図書館か、それともペーパー・シュレッターか?―B・マラマッドの手紙と日記(越川芳明)
【イギリス】現代のジキル エマ・テナント『ロンドンの二人の女』(加藤光也)
【ドイツ】まちわびの世代交替 昨年秋の書籍見本市周辺(河野みどり)
【イタリア】“In the morning I'll be dead” 不在の作家カルヴィーノ(古賀弘人)
【ソ連・東欧】フォルマリズムとチェコ構造主義を再考する(沼野允義)
【ラテン・アメリカ】影の傑作(安藤哲行)
【中国】“盲詩人”の予見―エロシェンコ
【幻想】冬空の下の蒐書日誌(大瀧啓裕)
【われ発見せり】妖精が女になる時(月村辰雄)