1989年 14.3×22.1 P286 表紙少汚れ、端シミ、背ヤケ
全286ページのうち特集164ページ。
目次:
【世紀末的魂と夢11】ノスタルジアの音楽(富士川義之)
【「女学生」の系譜11】『森』近代型女人の神話の時代―その一(本田和子)
【詩】
フェリー島の妖精たち(白石かずこ)
アイスフォール(佐々木幹郎)
歩哨(生田梨乃)
【うわさの遠近法9】芸術とスキャンダル(松山巖)
【ファシズムを生きた人々19】ファシムズのサウンドスケープ(田之倉稔)
【19世紀パリ―銅版画のイコノロジー】屍体公示所のキリスト シャルル・メリヨン覚書(気谷誠)
【評伝】ギュンター・グラスの半生 詩人および画家として(飯吉光夫)
【エーコ最新インタビュー】『バラの名前』から『フーコーの振り子』へ(U・エーコ 訳:谷口勇)
『フーコーの振り子』とその反響(谷口勇)
特集 『悪魔の詩』の波紋 ラシュディは有罪か?
【『悪魔の詩』はいかなる小説か?】『悪魔の詩』の全貌(五十嵐一)
【政治・宗教・文学】
鯨の外で―政治と文学について(ラシュディ 訳:川口喬一)
ルシュディーは祖国の裏切者か?―ルシュディーとサイード(杉田英明)
【イギリスにおける『悪魔の詩』の波紋】『悪魔の詩と身近な波紋 ロンドンからの手紙(大熊栄)
【イスラムにおける『悪魔の詩』の波紋】小説『悪魔の詩』事件 イスラームを“国際化”する(五十嵐一)
【インドにおける『悪魔の詩』】幻想としての異文化理解(高橋明)
【英文学史におけるラシュディの位置】同時代のイギリス小説とラシュディ(高橋和久)
【『悪魔の詩』に対する世界の論調】『悪魔の詩篇』をめぐる反響瞥見(稲賀繁美)
【ギュンターグラスとラシュディ】
ギュンター・グラス論(ラシュディ 訳:川口喬一)
ラシュディについて(G・グラス 訳:飯吉光夫)
【ラシュディの著作】
ラシュディの処女作 『グライマス』ダイジェスト(星倉憂愁)
終末のイメージと円環構造―『恥』の構造(栗原行雄)
サルマン・ラシュディのニカラグア(山崎カヲル)
短篇「預言者の髪の毛」―梗概(寺門泰彦)
【評伝】評伝サルマン・ラシュディ(寺門泰彦)
コラム 世界の文学
【アメリカ】死者の祝福 パトリック・マグラーの新作(越川芳明)
【フランス】ポスト終末を生きるラポルト―「コレクション・カルネ」の刊行(芳川泰久)
【イギイス】アクロイドの「田園小説」―『最初の光』(加藤光也)
【ドイツ】きみもあなたもエイリアン マティーアス・ホルクスの「時代精神・旅行」(河野みどり)
【イタリア】「かわいそうなロゼッタ」の歌 シャッシャ『小さな年代記』(望月紀子)
【ソ連・東欧】88年度のソ連書籍・ベスト一〇〇(沼野允義)
【ラテン・アメリカ】革命二百周年のパリで パスとマルケス(野谷文昭)
【中国】人力車の北京―老舎(藤井省三)
【幻想】未知との遭遇 ブック・クラブ〈エンカウンターズ〉(大瀧啓裕)
【SF】ラシュディを殺るなら俺も殺れ ……とスターリングは言った(巽孝之)
【今月の作品】(吉増剛造)
【われ発見せり】性別と性の営み(斎藤偕子)