1971年 14.4×22.1 P262 表紙および小口ヤケ、汚れ、端イタミ ページ少開きグセ 末尾ページ少剥がし跡
目次:
【戦後詩への視点】
戦後詩の死と言語(饗庭孝男)
試論・戦後詩の文体(原子朗)
墓地から見た詩の現在(鈴村和成)
混沌から混沌へ(小海永二)
鎮魂作家としての安東次男(飯吉光夫)
戦後詩と戦後の死(渡辺広士)
【共同討議】戦後詩の全体像(吉本隆明、清岡卓行、大岡信、鮎川信夫)
{実験的な作品の命運/戦後詩なんて無かった?/那珂太郎の「繭」/異端とイカモノのあいだ/言語中毒とイカモノ全盛時代/言葉・意味・詩/風俗的な詩/詩人にはだれでもなれる/アンソロジーの存在理由/現代詩の水準/日本の文化と戦後の詩/その他}
【共同討議】現代詩の主題を追う(天沢退ニ郎、吉増剛造、長田弘、清水昶)
{戦後詩とは何か/螢雪時代から凶区まで/三田詩人からドラムカンまで/鳥から現代詩まで/首と京都/投稿、活字の魅力と限界/宮沢賢治と天沢退二郎/北村透谷と吉増剛造/田舎と都会/土地と生活/陶酔力/風景/土地の記憶/父と母/観念としての死}
【戦後詩への愛着】
戦後詩への愛着(粟津則雄)
詩を書かぬの弁(安東次男)
現代詩人との交流(池田満寿夫)
「ロシナンテ」のこと(石原吉郎)
内省(茨木のり子)
解散した三つの詩のグループのこと(入沢康夫)
「放送詩集」のころ(遠藤利男)
戦争のあとに会えた詩人(駒井哲郎)
出合い・その他(長新太)
如矢(田村隆一)
戦後詩と私(谷川俊太郎)
戦後詩への愛着?(富岡多恵子)
暗中有策(山本太郎)
戦後詩と私の一時期(林光)
「死児」という絵(吉岡実)
【戦後詩の展開】
創造の地面―「荒地」の思い出(中桐雅夫)
「地球」とその周辺(秋谷豊)
「列島」その夢想(長谷川龍生)
「櫂」の十八年・メモ(川崎洋)
「今日」の会(平林敏彦)
「鰐」五〇年代から六〇年代へ(飯島耕一)
《あんかるわ》発行の思想に関する資料数篇(北川透)
ドラムカン(吉増剛造)
はじまりのはじまり ―凶区の十一人(高野民雄)
【戦後詩アンソロジー】(選:吉本隆明、清岡卓行、大岡信、鮎川信夫)
{伝説(会田綱雄)/漂流(秋谷豊)/六月のみどりの夜は(安東次男)/新古今集断想(安西均)/死刑執行官(天沢退二郎)/繫船ホテルの朝の歌(鲇川信夫)/他人の空(飯島耕一)/葬式列車(石原吉郎)/シジミ(石垣りん)/ランゲルハンス氏の島(入沢康夫)/神田神保町(岩田宏)/わたしが一番きれいだったとき(茨木のり子)/さわる(大岡信)/黙示(木原孝一)/われら新鮮な旅人(長田弘)/史乃命(岡田隆彦)/ばくち(川崎洋)/子守唄のための太鼓(清岡卓行)/わたく詩(片桐ユズル)/愛について(金井直)/墓地の人(北村太郎)/毒虫飼育(黒田喜夫)/賭け(黒田三郎)/木(高良留美子)/スパイラル(渋沢孝輔)/ひかりというひかりが(生野幸吉)/聖なる淫者の季節(白石かずこ)/売春処女プアプアが家庭的アイウエオを行う(鈴木志郎康)/女の自尊心にこうして勝つ(関根弘)/骨を焼く(宗左近)/独楽(高野喜久雄)/鳩(高橋睦郎)/四千の日と夜(田村隆一)/帰館(谷川雁)/女友達(富岡多恵子)/知られざる神への祭壇(谷川俊太郎)/人民のひとり(中桐雅夫)/語彙集第二十三章(中江俊夫)/繭(那珂太郎)/愛のかたち(中村稔)/理髮店にて(長谷川龍生)/歴史(平林敏彦)/仕方が泣く頃(藤富保男)/新鮮で苦しみおおい日々(堀川正美)/石果集(本郷隆)/客人来たりぬ(三木卓)/囚人(三好豊一郎)/烏の話(安水稔和)/深夜の合唱(山本太郎)/僧倡(吉岡実)/その秋のために(吉本隆明)/I was born(吉野弘)/燃える(吉増剛造)/熱い眠り(渡辺武信)/聖なるもの(鷲巣繁男)}
戦後詩年表(編・解説:原崎孝)