1991年　Ａ５判　P334　本体表紙僅イタミ

昭和9〜19年の調査をもとに、柳田國男古稀記念に「村の生活聞書」としてまとめられた「磐城民俗誌」、および昭和24〜26年の調査に基づく「飯曽村民俗誌」を収録。
付篇として柳田國男に関する小論六篇。

目次：
【第一篇　磐城民俗誌】
農村の生活聞書
　一　草野村の話　｛雨乞いのことなど／御行のことなど／痘流しのことなど／寺小屋と若者組／人売りのことなど／機織りのことなど／伊勢のはかせなど｝
　二　採集雑記

山村の生活聞書
　一　入遠野の話　｛村の起り／手伝いとユイ／仕事／衣・食・住、其他／村のきまり／わが母の生活／村の生活断片｝
　二　採集雑記

漁村の生活聞書
　一　豊間村の話　｛船乗りの躾と船の生活／衣と食／若者組／盆がまと鳥小屋、其他／婚葬、其他／信仰と船の禁忌／漁法の変遷と船子の契約、其他／生活断片｝
　二

後記

【第二篇　飯曽村民俗誌】
飯曽村民俗誌―福島県相馬郡
　｛序―村の概観／葉山の託宣／御講・村祈祷と一升飯／仕事／放牧と馬のおせり／衣・食・住／若い者組と男女の交際／村を訪れる者／前知らせとまじない、其他／山の怪異／田植踊りと正月行事／後記｝

【付　柳田国男に関して】
柳田国男の歴史観と民俗学
柳田国男と遠野
伊能嘉矩あて柳田国男の書簡に就いて
遠野物語と水野葉舟
柳田先生の家
千蔭、春海、浜臣、雄風、為貞の歌

後記