2017年3刷 四六判 P303 帯付 カバー僅キズ、端僅イタミ
“ルイス・キャロル、コナン・ドイルらが所属した心霊現象研究協会の会長による幽霊譚の古典、ロンドン留学中の夏目漱石が愛読し短篇「琴のそら音」の着想を得た名著、120年の時を越えて、待望の本邦初訳!”(帯文)
夢、幽霊などにまつわる超常現象的な実話・民話をテーマごとに紹介。
目次:
はじめに
第一章 夢
{犬のファンティ/マーク・トゥエインの話/食堂に入りこんだ豚/モクセイソウ/なくした小切手/アヒルの卵/なくした鍵/古い証券/十分の一税の滞納金/ふたりのクルマ/アッシリアの神官/よろい戸の節目}
第二章 夢と幻視
{メアリー・スチュアートの宝石/死の床/パーシバル首相暗殺の夢/ガラガラヘビ/赤いランプ/口ひげの下の傷/サンゴ模様のクラバット/サテンの上靴/死んだ店主}
第三章 水晶玉による幻視
{ある外交官の話/ランプの下にいた人/ベルをつけた牛/ルイ一四世の臨終}
第四章 幻覚
{三頭立ての馬車/食事会から帰ってきた幽霊/赤い傷跡/幽霊と肖像画/抑えこむ手/修道士の聞いた声/エレベーター前に立つ男}
第五章 生き霊
{エカテリーナ二世の生き霊/幽体離脱/タビストック通りで/ウィンヤード氏の幽霊/ブルーアム卿の物語/死にゆく母親の話/花嫁の幻影}
第六章 死者の幽霊
{デヴォン州スプレイトンの幽霊、一六八二年/ジョージ・ヴィリヤーズ卿の幽霊/ある王党員の記述/ウィンダムの手紙/リトルトン卿のもとに現れた幽霊}
第七章 目的を持って現れた幽霊
{デイヴィーズ軍曹の殺害/デイヴィーズ軍曹殺害事件について/庭師の幽霊/モーズの犬/ピーターの幽霊}
第八章 幽霊
{タイコンデロガ/ティローン伯爵の幽霊/午前一時半のできごと/常夜灯を消す有名}
第九章 幽霊と幽霊屋敷
{きしむ階段/食料品屋の咳/ガイドの父親の話/夢でノックしたドア/ピンク色の服の娘/幽霊部屋の犬/黒い服の婦人/踊る悪魔}
第一〇章 近世の幽霊屋敷
{ウェスリー家の幽霊/セント・ヴィンセント卿の身内の幽霊譚}
第一一章 さらなる幽霊屋敷
{霊に憑かれたチャン夫人/アマーストの大いなる謎/ドナルド・バンとボカン/ヒャルタスタッドの悪魔/ガルプスダルの幽霊}
第一二章 大昔の幽霊
{グラームの物語明/〈ファウルフォーズ〉またはロングフォーマカスの蹄鉄工}
第一三章 アイスランドの幽霊
{フローザーの怪異}
第一四章 さまざまなおばけ
{出現する手/冷たい手/思い犬と親指のない手/指を噛む幽霊}
原註
訳註
訳者あとがき
一二〇年の時を経てあらわれた幻の本(吉田篤弘)