2010年9刷 A5判 P195 帯僅汚れ カバー背および裏ヤケ
“『文体練習』がもつリズムと響きは、『フーガの文法』から生まれた。バッハの音楽を文学にしたなら、きっとこんな作品になるに違いない。
前人未到のことば遊び 他愛もないひとつの出来事が、99通りもの変奏によって変幻自在に書き分けられてゆく。
『地下鉄のザジ』の作者にして20世紀フランス文学の急進的な革命を率いたレーモン・クノーによる究極の言語遊戯がついに完全翻訳。”(帯文)
目次:
1 メモ/2 複式記述/3 控え目に/4 隠喩を用いて/5 遡行/6 びっくり/7 夢/8 予言/9 語順改変/10 虹の七色/11 以下の単語を順に用いて文章を作れ/12 ためらい/13 厳密に/14 主観的な立場から/15 別の主観性/16 客観的に/17 合成語/18 ……でもなく/19 アニミズム/20 アナグラム/21 区別/22 語尾の類似/23 あらたまった手紙/24 新刊のご案内/25 擬音/26 論理的分析/27 念には念を/28 無関心/29 ぼく/30 現在/31 ……た/32 ……ていた/33 アレクサンドラン/34 同一語の連続使用/35 語頭音消失/36 語尾音消失/37 語中音消失/38 俺はね/39 感嘆符/40 あのー/41 荘重体/42 俗悪体/43 尋間/44 コメディー/45 傍白/46 音の反復/47 白日夢/48 哲学的/49 頓呼法的/50 下手糞/51 無造作/52 偏った見方/53 ソネット/54 嗅覚/55 味覚/56 触覚/57 視覚/58 聴覚/59 電報/60 歌の調べ/61 漸増方式による文字の置き換え/62 漸増方式による文節の置き換え/63 古典的/64 集合論/65 定義/66 短歌/67 自由詩/68 平行移動/69 リポグラム/70 英語かぶれ/71 語頭音付加/72 だぐでん/73 女子高生/74 品詞ごとに分解せよ/75 並べ替え/76 前から後ろから/77 固有名詞/78 らぞなぞね/79 ばびぶべぼ/80 さかさま/81 ちんぷん漢文/82 聞き違い/83 いんちき関西弁/84 イギリス人のために/85 子音交換/86 植物学/87 医学/88 罵倒体/89 食べ物/90 動物たち/91 表現不能/92 モダン・スタイル/93 確率論/94 種の記述/95 幾何学/96 疑似農民ことば/97 間投詞/98 気取り/99 意想外
付録1・反動老人
付録2・俳諸
付録3・女性の視点
訳者あとがき