平成13年復刻版 A5判 ソフトカバー 地に汚れ
“木原鬼仏は独自の心霊術、治病法で一世を風魔した霊術家で、心霊哲学会を組織、松江で雑誌「心霊界」を発刊していたが、大正7年に綾部の大本本部を訪れ、大正8年には綾部に移住する。その後、第一次大本事件を契機に大本を去り、東京でふたたび霊術家として活動を開始、大正10年8月に本書を刊行する。霊明法は、ダラニ、坐法、印法、呼吸法からなる独自の打座法であり、青色輪観、霊星観、焚燃観、沸騰観、瀑発観の5段階からなる観想法(霊明照照観)、および霊明力を極度にまで発現する霊明術をふくむ。また巻末には身体強健と霊気発現を目的とする簡易霊明法のノウハウも収録されている。木原の霊術は、原担山の耳根円通法の影響もあり、なによりも脳に定力を集中し通徹せしめることに重点を置くという特色がある。この点、これまで刊行の霊術書とは一味ちがうところがあり、興味深い。他の修行法とは異なり、この方法で通徹すると、そのあと万一修行を怠っても後退することがない、という。なお、「比較霊明学」と称し、太霊道はじめ霊術諸派の修法についても公正かつかなり具体的に紹介しているので便利。また、「真元文字」として山口志道「水穂伝」の所説が見られるのも興味深い。”(宣伝文)
大正10年に刊行されたものを影印復刻。
「霊明行道聖典」一〜三輯、「簡易霊明法」を収録。
目次:
【霊明行道聖典第壹輯(霊明法講授秘録)】
第一巻 霊明行道聖宣 {第一章 混沌たる現代思想/第二章 惨憺たる現実/第三章 霊明行道の威光/第四章 霊明行道の意義}
第二巻 霊明行道教憲垂示 {第一章 霊明行道教憲垂示}
第三巻 霊明経 {第一章 霊明経の由来/第二章 霊明経の本文/第三章 霊明ダラニ}
第四巻 霊明法の意義 {第一章 霊明法の意義}
第五巻 霊明的健康論 {第一章 国家と健康/第二章 我邦と健康/第三章 国民の体格/第四章 体力改造の効果}
第六巻 古来の修行法論 {第一章 仙人の仙道修行法/第二章 印度外道の修行法/第三章 霊魂の坐所に関する三説と三修法/第四章 丹田の修行法/第五章 胸部修行節/第六章 頭部修行説
第七巻 霊明修養法 {第一章 霊明法修養法}
第八巻 霊明法奥義 {第一章 霊明法の目的/第二章 霊明法の妙趣/第三章 霊明法の心理状態/第四章 霊明法と坐禅/第五章 霊明法の自覚/第六章 霊明法の実験/第七章 霊明法の工夫/第八章 霊明法の極致/第九章 霊明法の観心}
第九巻 霊明法の十階段 {第一章 十霊線の図/第二章 第一階段/第三章 第二階段/第四章 第三階段/第五章 第四階段/第六章 第五階段/第七章 第六階段/第八章 第七階段/第九章 第八階段/第十章 第九階段/第十一章 第十一階段/第十二章 霊明スペクトル}
第十巻 霊明法極秘 {第一章 荘厳なる秘法/第二章 霊明坐/第三章 霊明秘密の印/第四章 霊呼照吸/第五章 霊明帯/第六章 霊霊照照観/第七章 霊明経の奉読/第八章 霊明符/第九章 霊明三昧}
第十一巻 結論 {第一章 結論}
【霊明行道聖典第二輯(霊明術講授秘録)】
第十二巻 霊明術汎論 {第一章 霊明術の意義/第二章 霊明法と霊明術}
第十三巻 霊力論 {第一章 科学の破綻/第二章 非ユウクリッド幾何学/第三章 超自然力/第四章 法術の霊能/第五章 霊明力}
第十四巻 霊明術実修法極秘伝授 {第一章 実修論/第二章 第一型式 三角形法/第三章 第二型式 四角形法/第四章 第三型式 五角形法/第五章 第四型式 六角形法/第六章 第五型式 七角形法/第七章 X型式 不動明王イ法/第八章 W型式 不動明王ロ法/第九章 Q型式 不動明王ハ法/第十章 Z型式 不動明王ニ法/第十一章 発動源の小唸音/第十二章 発動源の中唸音/第十三章 発動源の大唸音/第十四章 霊明経の奉読/第十五章 実修の時間/第十六章 瞬間発動法}
第十五巻 霊明力発動論 {第一章 発動法極意/第二章 霊明現在術/第三章 霊明未来術}
第十六巻 化学破壊術 {第一章 現代化学の運命/第二章 元素破壊法/第三章 構造式破壊術/第四章 霊明構造術/第五章 分子式破壊術/第六章 反応式破壊術/第七章 霊明イオン術}
第十七巻 物理学破壊術 {第一章 霊明物理学の出現/第二章 力学破壊法/第三章 熱学破壊法/第四章 音響学破壊術/第五章 光学破壊術/第六章 磁気電気学破壊法/第七章 霊明エネルギー}
第十八巻 {第一章 神秘術の意義/第二章 人体吹飛術/第三章 怪物現出術/第四章 鳥虫止動術/第五章 熱湯寒冷術/第六章 冷水沸騰術/第七章 空中飛行術/第八章 刀刃擦過術/第九章 掌上点火術/第十章 不動金縛術/第十一章 金剛不壊身術/第十二章 霊明神通力/第十三章 霊明書術/第十四章 霊明写真/第十五章 奇蹟}
第十九巻 霊明療法伝授 {第一章 医術の意義/第二章 霊明療法の意義/第三章 霊明療法基礎型式/第四章 霊明治療型式/第五章 霊明自己療法}
第二十巻 臨床霊念法伝授 {第一章 霊明法概説/第二章 霊念法概説/第三章 感冒/第四章 脳病一班/第五章 神経衰弱とヒステリー/第六章 胃腸病/第七章 肋膜炎/第八章 心臓病/第九章 リヨウマチス、神経痛/第十章 脚気/第十一章 脊髄病/第十二章 喘息/第十三章 痔疾/第十四章 臨床霊念法余論}
第二十一巻 株式期米相場測定秘伝 {第一章 相場の経済学的意義/第二章 相場変動表示表/第三章 相場罫線法/第四章 霊明線現出法秘伝}
第二十二巻 比較霊明術 {第一章 比較霊明術概言/第二章 大霊道の霊子術/第三章 神秘会の心力波及術/第四章 呼吸式感応法/第五章 リズム学院のリズム術/第六章 霊知学秘隠教の術/第七章 アウン術/第八章 耳根円通と妙智療法/第九章 プラナ療法/第十章 くれない療法/第十一章 色彩療法/第十二章 精神霊動術/第十三章 思念術/第十四章 哲理療法/第十五章 剃刀療法/第十六章 天霊術/第十七章 触金療法/第十八章 人身ラヂウム術/第十九章 江間式心身鍛錬法}
第二十三巻 神格発現論 {第一章 本具の神性に覚めよ/第二章 光の発現}
【霊明行道聖典第三輯(霊明術講授秘録)】
第二十四巻 霊明学概論 {第一章 総論/第二章 霊明学と霊明法と霊明術/第三章 霊明学の真髄}
第二十五巻 霊明行道教理 {第一章 真元/第二章 霊明/第三章 真元霊明一元論/第四章 宇宙真元論}
第二十六巻 霊明行道安心 {第一章 真元放射/第二章 真元文字/第三章 真元文字の霊義/第四章 霊明経の意義}
第二十七巻 霊明学と一元物活論 {第一章 ギリシャ哲学/第二章 一元論物活論/第三章 其の理論/第四章 宇宙論/第五章 アナキシメネース}
第二十八巻 霊明学と数理論 {第一章 ピタゴラス/第二章 宗教的哲学/第三章 ミレートス学派/第四章 数の理論}
第二十九巻 霊明学と汎神論 {第一章 クセーファース/第二章 信仰的哲理/第三章 世界観}
第三十巻 霊明学と活動一元論 {第一章 ヘラクリトス/第二章 流転の哲理/第三章 流動哲学}
第三十一巻 霊明学と実体一元論 {第一章 エレア学派/第二章 一の原質/第三章 差別の哲理/第四章 有と無/第五章 思惟と有}
第三十二巻 霊明学と元素論 {第一章 エムペドクレス/第二章 二動力/第三章 身体と四元素構成}
第三十三巻 閉講の神宣 {第一章 霊明行道と諸哲学/第二章 法と術と学/第三章 閉講の辞}
【簡易霊明法】
第一編 総論 {第一章 文明の病弊/第二章 現代の修養法}
第二編 簡易霊明法の修行法 {第一章 簡易霊明法の修行/第二章 定力の解説/第三章 発動源の修行法/第四章 胸腹部の修行法/第五章 修行法余則}
第三編 余論 {第一章 禅と簡易霊明法/第二章 柔剣道と簡易霊明法/第三章 自己療法/第四章 簡易霊明法の効果/第五章 婦人と簡易霊明法}