1993年　四六判　P205　小口時代シミ多

“西洋に点在する吸血鬼伝説、ドラキュラのモデルとなったヴラッド・ツェペッシュ公、文学における種々の吸血鬼や、映画において何度も再生するドラキュラ。
虚像のはずの吸血鬼伯爵が、なぜか実像として甦ってくる。その謎にせまる吸血鬼読本。”（帯文）

目次：
はしがき
吸血鬼の歴史と諸相
　｛吸血鬼の日本上陸／吸血鬼の呼称／原吸血鬼／信仰の中の吸血鬼｝
吸血鬼の猖獗―吸血鬼事件簿
　｛吸血鬼の温床／ブレスラウの吸血鬼／皇帝の吸血鬼調査／大吸血鬼アルノルト・パウル／或る解釈／疫病流行記／吸血鬼予防作戦｝
ワラキアの暴君―ドラキュラの生涯
　｛ワラキア公国とドラキュラ／ドラキュラの生涯／ドラキュラの肖像画／血液嗜好犯罪者列伝｝
血のアラベスク―吸血鬼文芸小史
　｛吸血鬼文芸の登場／ゴシック・ロマンス概観／十九世紀の英国怪奇小説／ポリドリ博士の『吸血鬼』／フランケンシュタインの実像／ゴーティエの『死女の恋』／レ・ファニュの『カーミラ』／ストーカーの『ドラキュラ』／二十世紀の吸血鬼小説／吸血鬼小説の新機軸／現代アメリカの長篇物／日本の吸血鬼小説／ヴァンパイア・オンステージ｝
吸血鬼映画館
吸血鬼図書室

後記
著作表