1998年2版 四六判 P239 カバー裏少キズ
“身近な動物の楽しい命名考
虎は中国音のタイラ、狸は手貫、烏は黒し、鯉は恋、鮪は眼黒・・・? 古書や通説、古名、地方名等を駆使して、身近な動物の名の由来を推理した名篇。”(帯文)
“われわれになじみ深い動物―哺乳類、鳥類、魚類などの名前の由来を、多くの文献を紹介しつつ、極めて面白く解説している。広く人々に読まれ続けている名著である。”(カバー紹介文)
目次:
序に代えて(末広恭雄)
【獣の部】
ライオンは“王者”の意/虎の名は中国音の“タイラ”/象は象牙に由来する名/豹は漢名の音よみ/熊は“隈”の意か/牛は“使役獣”の意味か/馬の本名は“マ”/羊は“日辻”か/鹿の本名は“カ”/猪は“怒”の意か/狼は“大神”か/狐は鳴き声による名か/狸は“手貫”か/猿は“マシラ”の転/兎の本名は“ウ”/犬は魔除けの意味か/猫は“寝るを好む”の意/鼠の名の由来/鼹鼠は“穿ぐる”の意/鼬とは“息絶ち”の意か/川獺は“魚食”の義/鼯鼠は“身細び”の意か/蝙蝠は“蚊を好む”の意/膃肭臍は催淫薬の名/鯨は“肉白”の転か
【鳥の部】
鷲は“輪過ぎ”の義/鷹は“猛き”意か/鳶は“飛び”の意/烏は“黒し”の意か/鵲は“カラスサギ”の略か/鷺は“騒ぎ”の意か/雉は“烈しい鳥”の意か/鶴は“つるむ”の意か/鴨は“浮ぶ鳥”の義/雁は“帰り”の意か/鶺鴒は交合を教える鳥/啄木鳥は“虫を取る”意/駒鳥は鳴き声が馬の轡の鳴る音に似る/うぐいすは“奥出ず”の義か/杜鵑の名は鳴き声から/雲雀は“日晴”の意/雀は“小さい鳥”の意/燕は“土食み”の意か/鳩は“羽迅”の義/鶉は“草叢に群る”意か
【魚の部】
鯛は“平魚”の意/鮪は“眼黒”の意/鰹は“堅魚”の意/鰤は“あぶら”の略転か/鯵は“味”の意/鯖は“小歯”の意/秋刀魚は“狭真魚”の意/鰶は“子の代”の意/鰯は“弱し”の意/河豚は“ふくる”の意/鮸は“膠”の意/鱚は“潔”の意か/鰈は“枯魚”の義か/鱸は“すすぎ”の意か/鯔は代表的出世魚/権瑞は“役立たぬ”意/沙魚は“はねる魚”の意/鰧は“痴なる”義/鮟鱇は“海の悪魔”/笠子は“笠をかぶった”意/穴子は“穴にすむ” 意/鱓は“靭”に似た魚の意/鮫は“狭目”の意/鮭は“製け”の意/鱈は“雪魚”の合和字/鱩は“雷魚”の意/鯉は“恋”の義/鮒は“骨なし”の意か/鮎は“あゆる”意/岩魚は“岩にひそむ”意/鯰は“滑らかな”の意/鰻は“長”の意/泥鰌は“泥之魚”の意
【貝の部】
蜆は“縮貝”の義/浅蜊は“漁る貝”の意/蛤は“浜栗”の意
索引