明治36年再版 14.7×22.3 ソフトカバー P243 函欠裸本 全体に経年によるヤケ、汚れ、イタミ 扉およびP1蔵書印 裏見返し日付書入
明治末期の知識に基づき、第一編では石器時代の民族に関する考察として粛慎人説、コロポックル説その他を紹介、第二編以降はいわゆる「土蜘蛛」や「熊襲」「蝦夷」「大和民族」、さらに日本統治下にあった台湾の民族などについて考察、解説する。
目次:
日本人種新論のはしがき
日本人種新論再版の叙言
凡例
総説
【第一編 石器時代民族論】
第一章 石器時代の研究
第二章 石器時代の民俗
第三章 石器時代民族の分布
第四章 石器時代の民族と大和民族との関係
第五章 肅慎人説
第六章 蝦夷人説
第七章 コロポックル説
第八 結論
【第二編 土蜘蛛論】
第一章 土蜘蛛に関する諸説
第二章 仝上
第三章 仝上
第四章 九州地方の土蜘蛛
第五章 近畿地方の土蜘蛛
第六章 東国の土蜘蛛
第七章 東北地方の土蜘蛛族
第八章 土蜘蛛の末路
【第三編 熊襲論(即隼人論)
第一章 熊襲及隼人の名 義
第二章 熊襲族と隼人族との異同
第三章 熊襲族と大和族との異同
第四章 熊襲族即隼人の割拠せし地方と古墳との関係
第五章 熊襲及隼人の背叛
第六章 隼人に対する施政の方針
第七章 隼人の風俗及言語
第八章 熊襲族の渡来に関する諸説
第九章 隼人族の起源地
第十章 熊襲の歴史 其一 景行天皇の親征
第十一章 仝上 其二 日本武尊の征討
第十二章 仝上 其三 仲哀の征討
第十三章 隼人の歴史 額田部湯坐連及大伴旅人の征討
第十四章 隼人司及隼人族の末路
第十五章 附録 吐火羅人舍衛人の漂着
【第四編 蝦夷論】
第一章 蝦夷人に関する諸説
第二章 蝦夷族の種別
第三章 蝦夷の歴史
第四章 仝上 粛慎続と蝦夷族との関係
第五章 仝上
第六章 蝦夷族と大和続との融合
【第五編 大和民族論】
第一章 高天原に関する諸説
第二章 支那人説
第三章 蝦夷人説
第四章 バビロン説
第五章 韃靼説
第六章 朝鮮説
第七章 馬来人説
第八章 蒙古馬来両人種説
第九章 仝上
第十章 出雲派と高千穂派
第十一章 高千穂派の係累
第十二章 同上
【第六編 帰化民族論】
第一章 総説
第二章 新羅の帰化人
第三章 百済の帰化人
第四章 高麗、及任那
第五章 秦の帰化人
第六章 漢の帰化人
第七章 魏人及呉人其他の帰化人
第八章 帰化人遇偶及その任用法
第九章 附録 賤民及穢多の起源
【第七編 台湾土蕃論】
第一章 叙論
第二章 アタイアル族
第三章 ヴチヌム及ツォー族
第四章 ツァリセン族
第五章 パヨワン族
第六章 プユマ族及ヤミ族
第七章 アミス族
第八章 ペポ族
第九章 結論