昭和10年　四六判　P248　全体に経年によるヤケ、時代シミ多　函イタミ　本体小口化粧断ちナシ　見返しおよび遊び紙端少虫喰い　表遊び紙下端少破れ　裏見返しラベル剥がし跡

旧字旧かな遣い

装幀・扉木版画：中川一政

岡山県出身の登山家・長尾宏也による、山にまつわる小話集。

目次：
序文（深田久彌）

無人の牧場
　｛葡萄澤の狐｝
山の隣人
　｛樫鳥の話／雷鳥の話／猿に手綱とられた話／岩魚捕る猿／栗鼠の話｝
鳥獣野性譜
　｛鷹のこども／私の目撃した狐の智謀ひとつ／猿撃つ狩人｝
猟人野帖
　｛狩猟小屋／山の作法／ニタ待ち／相撃つ熊と犬／傷つける雁｝
山のたより
　｛熊の地蜂狩り／牧牛と猿と／雉と栗鼠との闘争／蛇と山鳥と／えんこ（猿）の川干し｝
高原の脈搏
　｛ひめぎふてふ／うすいろおながしじみ／あふぎくも／風／鎌ヶ池／石器｝
猪のゐる風景
　｛一〜八｝
冬の山歌
山の黙示録
　｛榾焚く宿／山人の祭壇／山の工人／山びとの力｝
山の絵暦
　｛ぢどりを辿りて／仔熊を飼ふ／えんこの群｝
山男・羚羊・熊
　｛羚羊追ふ熊／羚羊撃つ狩人／冬山に狩る熊｝
秋山郷十日記
　｛山の小屋／炉辺の食卓／小鳥とともに｝
山鳥旅情
　｛回想の路へ／蜂の翅音のやうに／海洋の風物／千島の触手／熊の郷愁／野性の体臭／荒磯の花｝
山人の譜
青い雪野
　｛一〜六｝

著者のあとがき