1999年 14.3×22.1 P262 表紙僅ヤケ
全262ページのうち特集175ページ。
目次:
【新連載 トポス/アンチ・トポス】ユーロと第二次脱ヨーロッパ運動(越智道雄)
【ア○ス 13】グロテスク(しりあがり寿)
【詩】
六月/牧場(岩成達也)
récipientの中身を、どうしたら水銀からただの水に戻すことができるか(関口涼子)
第4回中原中也賞発表 和合亮一『AFTER』(選評:荒川洋治、北川透、佐々木幹郎、佐藤泰正、中村稔、吉田熈生)
特集 グリム童話
【グリム兄弟とは誰か】
『ドイツ神話学』より「死神」(J・クリム 訳:木村豊)
永遠なる「グリムのメルヒェン」(河野眞)
グリム兄弟の知的遺産(高木昌史)
【「読まれるもの」としての童話】
グリムはなぜ読まれるのか(河合隼雄)
ほんとうのグリム童話とは?(矢川澄子)
おとぎ話における子捨てと虐待の合理化 『ヘンゼルとグレーテル』の場合(ザイプス 訳:鈴木晶)
【近代を告げる物語】
徹底討議 グリム童話という装置(池田香代子、鈴木晶)
物語と現実の結節点(西成彦)
三題噺 グリム・近代・国民国家(池田香代子)
日本のグリム 柳田国男と佐々木喜善(石井正己)
【魔女とは誰か】魔女とグリム童話(宗田理)
【構造とアナロジー】
語りの様式からみたグリム童話(小澤俊夫)
『おいしいお粥』と『怠け者天国』をめぐって(関楠生)
眠り姫の実像に迫る グリム童話と民間伝承(竹原威滋)
現代の白雪姫たち グリム童話の深層心理(平原奈津子)
【創作】詩 ちょっと子どもをキーウィット(伊藤比呂美)
【アメリカでの受容・変容】
グリム童話の変容とアメリカ文化(吉田純子)
変貌するシンデレラ アプレイウスの『黄金のろば』から映画『エバー・アフター』まで(安達まみ)
【日本での受容・変容】
グリム考現学 不思議の国のグリム童話(天沼春樹)
グリム童話・翻案の口承化(大島広志)
【資料】グリム兄弟年譜(高木万里子)
コラム ワールド・カルチュア・マップ
【フランス】血とセーヌとクリトリス…(椎名亮輔)
【ドイツ】魂の軌跡 アンゲラ・クラウスの『氷上の夏』(園田みどり)
【イタリア】現在における知識の困難について ベラルディネッリ『考える英雄』(芝田高太郎)
【スペイン】モダン・アートの風は東から 開館一〇周年を迎えたバレンシア近代美術館(坂田幸子)
【ロシア】「純粋」は幸福か 転換期のロシアン・ロック(戸村真紀子)
【中国】老舎生誕百周年 革命は消え、近代は残る(山口守)
【幻想通信】進化した聖書ソフト(大瀧啓裕)
【塔の眺め 3】目睫の間にあるもの(細馬宏通)
【今月の作品】(選:入澤康夫)
【われ発見せり】フェミニストでもある(上野直子)