1977年　Ａ５判　P378＋索引　帯付　函スレ、汚れ、時代シミ　本体小口およびページ少時代シミ　

19世紀フランス、ロマン主義の作家・詩人ジェラール・ド・ネルヴァルの生涯について、同時代の世相風俗や彼自身の遍歴や事件、交友関係、文学的関心などを手がかりに辿りつつ、折々の作品にみられるモチーフやテーマについても、それらの背景と関連づけて読み解く。

“ミノタウロスの迷宮にも似た世界にあってやがては狂気という精神の祝祭に溺れるネルヴァルが一つ一つ辿りつめた失われた祝祭の幻の焔を、その文学の結実に見つめる”（帯文）

目次：
はじめに
序章　早熟と晩成

第一部　思い出の祝祭
　｛一　モルトフォンテーヌ、縁の楽園／二　ヴァロワの花祭り／三　謝肉祭、サン=ジェルマンにて｝

第二部　青春の祝祭
　｛一　太陽と栄光／二　ヴェスヴィアスの火の祭り／三　ポヘミヤの恋の祭り｝

第三部　狂乱の旅
　｛一　北の旅／二　狂った時計／三　『東方の旅』｝

第四部　夢の中の祝祭
　｛一　書物の夢「アンジェリック」／二　放浪の夢『十月の夢』／三　回想の年令　―「シルヴィ」｝

おわりに　道化師の死『オーレリア』

註
年譜・作品年譜
索引一覧
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セヌリエ書誌補充書目
国内書誌抄