個性化とマンダラ C・G・ユング 訳:林道義 みすず書房

2002年7刷 四六判 P280 カバー少スレ

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2002年7刷 四六判 P280 カバー少スレ

ユング心理学における「マンダラ」とは、自身の心の投影として無形式に描く図形を指す。
本書ではこのマンダラに関連のある5つの論文を掲載。
クライアントの描いた複数のマンダラを紹介しその個性化の過程を解説するほか、東西の宗教的図像も交えてその象徴性などにも言及。冒頭では「生まれ変わり」に関する考察も記す。

“一見、円の中に花のようなものが描かれているだけの絵が、ユングの手にかかると、深い意味が付与され、生き生きと立ち現われてくる。
「個性化とマンダラ」は、ユング心理学の中でも最高の秘儀とも言うべきものである。ここにわけても重要な5論文を収め、一書となす。
ユングのいう「個性化」とは、無意識を統合し、個性的で自立した個人をつくるということである。もともとサンスクリットで「円」という意味をもつマンダラこそ、この「個性化」のシンボルである。ユングは自分の分析を受けたX夫人や他の人々のマンダラの絵を数多く紹介し、卓抜な解釈を加えていく。マンダラに現われる元型の個性的な意味の解明は、人間の豊かな可能性をまざまざとわれわれに示している。心の核心に迫るユングの達人的なわざは、見事というほかない。”(カバー裏紹介文)

目次:
1 生まれ変わりについて
2 意識、無意識、および個性化
3 個性化過程の経験について
4 マンダラ・シンボルについて
5 マンダラ

原注
訳注
訳者解説
訳者あとがき
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