平成9年増補5版 B6判 P423 函ヤケ、時代シミ、角少凹み
広島県の亀山神社元宮司で、神占、祈願などをおこなってきた著者が、自身の見聞きした不思議な出来事や神徳霊験の体験を綴る。
目次:
序に代えて
【第一章 故里のともしび】
一夜の神の宿/神と遊ぶ少年/狐の砂撒き/神殿入り/椿の精/鳥となった母親/狐火/子呼ばい/往き合い/顕神三題/野の神々
【第二章 鎮守の杜の神々】
拝神の記/氏神のお守りに奇縁のあった少年/葵の花/郷里に初詣をかゝさぬ女/白狐稲荷の神/家浄祓/服忌/正しかった方災祓いの神示/自然の道に逆らった女の命/火の清め/鬼門の障り/臨終に神の迎えを受けた女/神助を得て十年の延命/鎮魂の法によって消えた難病/神の導きで親元に帰った家出の青年/兎の無残な死に悩む少年/夢のお告げで死を免れた少年(母親の手記)/明石海峡(浅川喜子さんの手記)/節分の人形/神の診断/お蔭は和賀心にあり/厄除けの神札で命拾い/夏越の祓/闇に浮ぶ神主の顔/山桜の木/神律/神諭により改悛した男/女神と玄武/七五三の岩組/神示に依り生死を分かった二人の青年/四畳半の不思議/九年の長い苦悩の旅路/神助に依り繋がれた生命の糸/誘拐された娘母の五十度祓で吾家へ皈る/白龍湖/孫の身代わりになった祖母/神示に導かれ一命を救われる/順逆/苦難の母と子/吾子の危難を救われて信仰を得た年若い母親/臍の緒/神罰/十種神法の霊験/S氏の手紙/明暗/不思議な神符の霊験/光明に甦る青春
【第三章 幽冥の人々】
地底に沈む龍神/枕神/鳥居に佇む老婆/十三回忌の法要/狸の怨霊/先祖の改墓により発狂/同病に悩む三姉妹/火焔に立つ三姉妹/霊夢を視る少女/蛇霊/枕神に立つ氏神/妖魔の巣食う家/祖母の死霊で半年の苦悶/一家断絶の悲運に陥れた祖母の霊/海に立つ亡妻の霊/五輪塔/幽冥に遊ぶ児童/先祖の合塔に拠る癌病/万物に万霊あり/墓に立てた松の木/初めて知った幽冥の世界(大川鶴代さんの手記)/池に招く女
【随想 落葉】
凋落の秋/叢林の小径/神と生活/言霊の幸え/自然の美/山ざくらの花/中今に生きる/千種の花/万物遍照/親なる神/日本の美/鎮守の鳥居/実相と仮相/まこと/一つの生命/天地の恵/神在月/左と右/一滴の水/自然と神/神変なり/神の子/哀しき母性愛/信ずる心/籠に住む小鳥/日の丸の旗/化粧の一刻/母の日/注連縄/奥宮/里宮/産土讃歌
【増補】
「母の祈り」/枕辺に立つ母の霊/橋上に佇む女/怨霊