平成14年 四六判 P430 カバー少イタミ
宮地神仙道の祖・宮地水位が自身の往還した異界、幽冥界について語った記録『異境備忘録』。本書ではその要点を、水位の著作や紫龍仙の説その他の文献なども引用しつつ解説する。
目次:
まえがき
【第一章 幽真界の概要】
幽真界のしくみ/むすびと中庸の違い/人間も一柱の神/魂霊と塊霊/魄は暴走しやすい/陽の系列と陰の系列/一霊一魂の行方/再生の条件/初めて明かされた神仙界の全体像/天狗界とは?/動物霊も仙になれる/魄霊がもたらす奇跡/煉獄界の三層とエントロピーの法則/北天神界・むすびの玄理/幽真界は八とおりに分かれている/幽真界は九進法/人生は弁証法/幽真諸界は劣化する/北天神界と南天神界/高天原とはどこを指すか?/神集岳神界・万霊神岳神界の状景/謫仙と使命仙の違い/神名と神仙名の区別/神名と神仙名の区別/神伝の祝詞と神仙伝の祝詞/司命神とは/産土神の職掌/ほんとうの守護神とは/伊邪那美神と素蓋鳴神は悪神か?/太陽の神気と月の神気/神仙の階級/神仙界と高級仏仙界とは紙一重/修行の階梯/高僧はなぜ贖罪の行を仰せつかるか?/心酔の盲点/幽真界と現界における提案の立場/地上の戦争は幽真界に真因がある/天皇が中心であることのあかし
【第二章 神仙感応経(太上感応篇)】
シナ仙界の神々/太上感応篇の歴史/神仙感応経(太上感応篇)の全文解釈
【第三章 高天原の神々の大陸教化】
二神の国生み・神生み/国譲りの真相/大陸教化の目的とは/大国主神の六とおりの神名/ブラテリー仙界の概要/キリスト教の祖はサンダマリ神/須佐之男神と素盞鳴神との違い
【第四章 天狗界の概要】
天狗界の淵源/八天狗の存在と魔界に堕ちた天皇霊/天狗界は素神の霊統に属す/天狗界の実情/天狗の恩返し/越権行為が身を滅ぼす/越権行為の背景には私利がある/魄気はなかなか抜けない/月球罰霊界/正天狗の行法と生活/冥罰は狗賓がもたらす/仏仙界と仏魔界の違い/神仙界と仏仙界の次元差/天狗狗賓界の生活水準/魔術は動物霊を使う/日光山の天狗/悪魔界の実態/実在する狛犬/正天狗は人間社会に溶け込んでいる/温情をかけてくれた正天狗/伏見稲荷山の霊異/国安普明公/高橋宥明/阿妻日教/天狗界の存在意義
【第五章·質疑応答(神仙道の基礎知識)】
大国主神を修道の中心に据える理由/大国主神のどの部分が手本になるのか/神道の定義/神道は神変の道/ハレとケの行事/神社界はなぜ葬儀を嫌うのか/幽冥で通用する戒名/仏式の葬儀はいつ日本に定着したのか/仏式の前は神葬祭が一般的だったのか/正式な神葬祭の方式/神界出伝の法はなぜ立ち消えになるか/正しい先祖祭りの方法/香は仏教のしきたりではない/月水は穏れか/祝詞作文は漢読みを避けるべきか/祝詞の起源/先人の祝詞の受け止め方/祝詞の語義での解釈/祝詞の種類と変遷の歴史/祈りの秘訣/祈ればなぜ通じるのか/祈りがかなうしくみ/実現する祈りと実現しない祈りの差/感神と霊胎の関係/邪法の弊害/二十一世紀は激変するか/二十一世紀の行方/白人優先主義とユダヤ陰謀論は同一か/太平洋戦争はアメリカの陰謀/自由・平等・博愛は神界の思想か/グローバリズムと陰謀は別次元/日本の国運の指針/伊勢の御遷宮の周期/シナの五元説にはむすびの観点がない/五元説の概要/庚申待ちを五元で解釈する/言霊、音霊、数霊、文霊は個別か/神拝行と言霊、音霊、数霊の関係/神拝作法の意味/伊勢神宮の八平手/手印とは/神事に麻を用いる理由/邪法を用いると死後どうなるのか/邪法の定義/秘伝はなぜ芯が脱漏しているのか/修法刀は必要か/五岳真形図の効験/神仙界の階位について/石笛の吹き方/石笛は何の目的に使用するのか/石笛は玄法でも使うか/鎮魂石を用いる鎮魂法/神社の鈴には意味があるのか/利を求める修道通/血液をきれいに保つ重要性/食を慎む必要性/サニワとはどのようなものか/疑うことと猜疑心は異なる/サニワでたいせつな点は/古史古伝の信憑性/偽書の成立過程と霊的背景/狛犬の由来/ヨーガ三身説/アカシック・レコードとは/スエーデンボルグの次元/シュタイナーの本質/エドガー・ケーシーの予言/チャネリングは信頼できるか/風水術について/玄学から見た風水術/玄学には龍脉思想はないのか/天運・地運・人運/亀トとトホカミエミタメの関係/清浄気玉利仙大君の示唆/『幸安仙界物語』の留意点/トホカミエミタメと大祓詞/秘言を抜きにした大蔵詞奏上/近代神道家の到達点/本居宣長と平田篤胤/先人はどの幽境に達しているか/霊胎とはどのようなものか/仙道の出神の法と霊胎の違い/霊胎結成は現実に可能か/日常生活の中の鎮魂法
【付録・魂魄論】
一霊と魂魄/幽魂の行方/陰陽が引き合う妙/神籬・磐境/霊胎凝結への道/感の妙用/魂魄の活用を決定するのは志/体霊七魂と体霊七魄/感の働きを妨害する三戸九蟲七魄五賊/養神の要訣/感想法について/世上の魂魄論を総点検する/魂徳と魄働/上中下の三丹田
あとがき
索引