1988年 四六判 P326 帯背ヤケ カバーヤケ、端少イタミ 小口少汚れ 本体僅反り
“自然科学的医学思想が見失ったものは何か。現代の治療と看護への鋭い示唆に富んだヨーロッパ中世研究の豊かな成果。”帯文)
目次:
序文
第一章 序
第二章 世界像《ヴェルトビルト》と図像の世界《ビルトヴェルト》
1 宇宙《コスモス》の中心としての人間/2 人間の原始状態、欠陥、終末状態/3 人間の生涯―巡礼の旅
第三章 誕生、成長、死
1 誕生と子供/2 成熟過程と性/3 臨終と死
第四章 疾病のパノラマ
1 記紀と病患/2 疾病学説と疾病記述/3 悪疫の大流行(・癩病 ・黒死病 ・聖アントニウスの火と聖ファイト舞踏病)
第五章 医学的治療
1 治療職種の多様さについて/2 日常的実践における治療方法について/3 薬剤目録/4 臨床医の職業像について
第六章 医学の家
1 医師の対話/2 実践の三つの柱(・養生法に従う生活態度の綱要 ・「医薬剤学」 ・中世における外傷医術(外科))/3 理論と実践の均衡
第七章 医師教育の課程
1 師弟の出会い/2 医学の基礎科目としての自由学芸(・第二哲学としての医学 ・医師と文法 ・医師と修辞法 ・医師と弁証法 ・医学と算術 ・医学と幾何学 ・医学と音楽 ・医学と天文学)/3 七自由学芸の運命/4 大学への道程
第八章 医療の供給体系
1 奉仕の基本概念/2 療養所制度の構造と機能(・修道院医学の病者看護 ・病院制度における医療供給 ・市民による病院施設の建設)/3 沐浴法
第九章 理性的生活の術
1 生活術としての医学/2 健康な生活法の模範(・光と空気との交わりの陶冶 ・食物と飲物の陶冶について ・運動と安静のリズムについて ・睡眠と覚醒の交替について ・物質代謝エコノミーの平衡について ・情念の陶冶について)/3 教化された共同体の生活模範
第十章 展望
訳者あとがき
年表
参考文献
主要人名索引