2012年　四六判　P285　帯背ヤケ　カバー僅スレ

“歴史批評の新しい視点
本書は三つのロマンスを神話と伝説という視点から読み解き、歴史のテーマをあぶり出す試みである。
『緋文字』は女性の立場から描かれた歴史であり、清教徒批判の書である。
それにふさわしい文学形式は伝説であった。”（帯文）

目次：
序論

第一章　語り手の誕生　―「税関」
第二章　律法と愛の物語　―『緋文字』
　一　『緋文字』とヨハネ伝
　二　視線の物語
　三　ヘスターと愛
　四　ディムズデイルと律法
　五　伝説と『緋文字』
第三章　マモンの呪いの物語　―『七破風の館』
　一　フロイトと伝説
　二　伝説をめぐって
　三　呪いとその解消す
　四　時間と人問
　五　鉄と清教徒
第四章　楽園崩壊の物語　―『ブライズデイル・ロマンス』
　一　語り手と伝説
　二　神話と歴史
結論

あとがき
主要文献
索引