昭和56年 A5判 P1382 二重函 外筒函少イタミ、少汚れ 内函少汚れ、背ヤケ 本体背少ヤケ 裏遊び紙ラベル剥がし跡 扉ページ押印消し跡
東洋、西洋のさまざまな時代の「神観念」をテーマとした論文31篇を収める。
“…すべての文化はそれぞれの「神観念」を有し、それらの「神観念」のなかにそれぞれの文化の基本的性格が象徴的に表現されていると考えることができる。したがってそれらの「神観念」を究明することによって、それぞれの文化の特質がもっともと明確に開明されるであろう。本書はほぼこのような考えに基づいて推進された共同研究の成果を、日本篇・東洋篇・西洋篇の三部にまとめたものである。…”(本書「序」より)
目次:
序(斎藤吉雄)
日本における「神」観念の比較文化論的考察(源了圓)
【第一部 日本】
日本上代の神観念(石田一良)
律令国家と天命思想(関晃)
古代日本における神と仏の関係(山折哲雄)
源氏物語における六條御息所のもののけ(佐々木昭夫)
鎌倉仏教における仏の観念 ―日蓮を中心として―(佐藤弘夫)
伊勢神道の形成と道家思想 ―神観を中心として―(高橋美由紀)
近世前期における神観念 ―小瀬甫庵から中江藤樹・熊沢蕃山へ―(玉懸博之)
徂徠・春台における天の観念と鬼神観 ―近世後期における天の観念と神の観念の交渉(一)―(源了圓)
日本キリスト教思想史上における神把握の問題 ―世界創造の唯一神を中心として―(大内三郎)
庶民信仰のカミ観念(楠正弘)
【第二部 東洋】
原始仏教における仏の観念(玉城康四郎)
世界創造神の証明とその批判 ―サーンクヤ派の神観念―(村上真完)
中国古代における神観念としての天 ―「《�錣痢半�”部分が火》」祭と古歌謡 ―「匂い」の文学の起源―(志村良治)
唐玄宗皇帝の老子崇拝と道徳経理解 ―中国中世における神観念の一側面―(中嶋隆蔵)
朱子鬼神論の輪郭(三浦国雄)
利瑞寶の『天主実義』について(吉田公平)
古代朝鮮における仏教受容と神観念(井上秀雄)
上代韓民族の神観念 ―間信仰を中心として―(洪淳昶)
朝鮮における固有の神観念への考察(中村完)
稲作儀礼と神の観念 ―タイ国北部および中部の農村における事例研究― (杉山晃一)
【第三部 西洋】
古代イスラエルの神観念 ―治癒神イエス誕生の旧約文学的構図―(山形孝夫)
ギリシア悲劇における神と人間 ―ソフォクレスの『オイディプス王』を中心として―(岩田靖夫)
詩人における詩神の観念 ―主としてピンダロスにおけるムーサイについて―(沓掛良彦)
大迫害にみる神観念の交錯(松本宣郎)
西欧中世における神観念 ―トマス・スコトス・オッカムのばあい―(真方敬道)
「ルネッサンス」期の「神」と「愛」 ―フィチーノとレオナルド―(田中英道)
コルネイユ劇における神、運命と人間(伊地智均)
サミュエル・ジョンソンにおける神観念(鈴木善三)
聖書と地動説(吉田忠)
ビクトリア朝文学における信仰と懐疑 ―カーライル・アーノルド・テニソンの場合―(加藤孝)
〈神の死〉に立合った人びと ―フォイエルバハとニーチェとを中心に―(柏原啓一)
あとがき